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八幡和郎  亡国宰相 悠仁さま筑波大学合格 皇位継承問題、石破首相は毅然と決断を 安倍・菅・岸田の3政権で渡り積み上げた路線に従ってほしい

zakzak by夕刊フジ / 2024年12月20日 6時30分

秋篠宮皇嗣家のご長男、悠仁さまが筑波大学(茨城県つくば市)生命環境学群生物学類に学校推薦入試で合格された。東京大学への進学情報も流れたが、希望されなかったのか、反発を考慮されたかは不明だ。

将来の天皇にとって、東京大学は幅広い分野の碩学(せきがく)がいて、同級生が多く進学し、地理的にも近くて警備体制もとりやすく、学力的にもついて行かれそうだったので注目していた。

筑波大学も素晴らしい大学である。悠仁さまが関心を持たれた昆虫の研究室があり、実験や実習も豊富という。勉学以外に公務を担い、帝王学も学ばれるとなれば、賢明な選択だろう。

ただ、悠仁さまの安全確保、在学中の留学、皇族としてのご活動には便宜を図ってほしい。秋篠宮皇嗣家サイドや大学が「特別の配慮なし」と言い過ぎるのはよくない。

また、お茶の水女子大付属小中学校、筑波大付属高校でのご学友は将来の財産になるのだから、同級生全員を宮邸に招待されるといいと思う。

悠仁さまの学校選びでは、幼稚園入園時から学習院でないことを批判する声があったが、皇族は学習院だけという歴史はない。学習院の特色も薄れているので、おかしい。

ご進学についての誹謗(ひぼう)中傷や、成績が悪くてひ弱いなどという虚偽情報の流布、将来の天皇としてふさわしくないとの一部批判は、宮内庁はもちろんだが、政府の失敗である。

悠仁さまは、お茶の水女子大付属小中学校では、優秀なご成績で友人関係も順調だったと学校が発表している。学力レベルが高い筑波大付属高校に入られて当初は少し苦労されたかもしれないが、とても良好な学生生活だった。帝王教育も、幼少時からご両親や上皇ご夫妻が行き届いたご配慮でされてきた。

天皇ご一家と、秋篠宮皇嗣家は、それぞれ特色があるが、特に皇嗣家への批判は見当外れだ。

皇嗣家はぜいたくだ、身勝手だなどと一部で報道・発信されるが、平成皇室の質素さや勤勉さを継承されていて非常にストイックである。

天皇ご一家は、学校生活や公務について長女、愛子さまの自由を尊重されるなど、家族を大事にする新しい皇室像を打ち出されている。

「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」で、秋篠宮殿下を皇太子と同様に扱い「立皇嗣の礼」を行うことを定めて実施したのに、皇太子は空位などとデマも流されている。

世界中、どこの君主国でも政府が王室ご一家をしっかりと守っている。日本でも、皇室を守ることは首相と内閣の最重要の仕事の一つだ。保守系の政治家や国民も、間違った情報や風評によって、皇室が貶められないように力を合わせるべきだと思う。

悠仁さまの露出が増えることで、世論も落ち着くと思うが、今後、悠仁さまのお妃探しも始まる。石破茂首相は、安倍晋三、菅義偉、岸田文雄の3政権に渡って積み上げてきた路線に従って、皇位継承問題にも毅然(きぜん)と決断をしてほしい。

■八幡和郎 (やわた・かずお) 1951年、滋賀県生まれ。東大法学部卒業後、通産省入省。フランス国立行政学院(ENA)留学。大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任し、退官。作家、評論家として新聞やテレビで活躍。国士舘大学大学院客員教授。著書・共著・監修に『安倍さんはなぜリベラルに憎まれたのか―地球儀を俯瞰した世界最高の政治家』(ワニブックス)、『日本の政治「解体新書」世襲・反日・宗教・利権、与野党のアキレス腱』(小学館新書439)、『民族と国家の5000年史』(扶桑社)、『系図でたどる日本の皇族』(宝島社)など多数。

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