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優先順位誤った「石破外交」トランプ氏との会談先送りのまま…「中国すり寄り」は外交オンチどころか〝確信犯〟に見える

zakzak by夕刊フジ / 2025年1月8日 15時30分

一方で対中外交では、「すり寄り」のような姿勢も目立つ。

日中間には、中国軍による日本の排他的経済水域(EEZ)への弾道ミサイル撃ち込みや、中国軍機や艦船による領空侵犯や領海侵入、日本のEEZ内でのブイ設置、在留邦人への相次ぐ殺傷事件、複数の日本人拘束事件、日本産水産物を輸入禁止、駐日大使による暴言、靖国神社での乱暴狼藉(ろうぜき)など、懸案事項が多々ある。

ところが、岩屋氏は昨年12月に訪中すると、懸案事項での具体的進展もないなかで、中国人向けの短期滞在ビザの緩和措置を発表した。2月には王毅外相兼政治局員の来日案も浮上している。

山上氏は「日本外交は本来、同盟国・米国との関係を固めたうえで、中国に向き合うものだ。ペルーでの日中首脳会談で石破首相は習近平国家主席と両手で握手して『戦略的互恵関係』の推進を確認しながら、トランプ氏との会談は先送りしている。これでは、同盟国(米国)を〝向こう岸〟に置いて、脅威のある国家(中国)の軍門に下ったような姿勢だ。『外交オンチ』どころか『確信犯』に見える。マレーシアとインドネシアへの訪問も、『日本同様、中国にすり寄ってもいい』と悪いメッセージを与えかねない」と警告する。

八幡和郎氏「旧安倍派議員を尊重しない限りトランプ政権との関係構築は難しい」

さらに、自民党の森山裕幹事長と、公明党の西田実仁幹事長は13~15日の日程で中国を訪問する。トランプ氏の大統領就任直前というタイミングだ。

こうしたなか、石破政権は国家安全保障局の秋葉剛男局長を近く交代させる方向で調整に入った。日米関係が微妙な時期に、「外交・安全保障政策の司令塔」が官邸を去ることになる。後任には、岡野正敬外務事務次官の起用が有力視されている。

評論家の八幡和郎氏は「石破首相は国益を守るためにも、早くトランプ氏と対面会談すべきだ。『安倍元首相の敵』という悪印象を払拭するため、トランプ氏と盟友関係を築いた安倍氏を評価したうえで、第1次トランプ政権と付き合ってきた旧安倍派議員を尊重しない限り、トランプ政権との関係構築は難しい。『アジア版NATO(北大西洋条約機構)』などの持論も封印すること。中国の習主席も、石破首相が日中国交回復に尽力した田中角栄元首相の系譜だからといって重視するほどウエット(感傷的)な人物ではない。ともかく、昭恵さんにもらったチャンスを逃さないよう必死に取り組むべきだ」と語った。

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