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柴田惣一 今日も一緒にプロレスを楽しみましょう! アントニオ猪木さん人気今も…一人ひとりの心に赤々と燃える闘魂 全国各地で展覧会開催 「生き抜くために強くあれ」人生訓にするファンも

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月7日 10時0分

生前の猪木さん(右)にブロンズ像をプレゼントする村田善則氏=2020年2月28日(夕刊フジ)

希代の英雄・アントニオ猪木が2022年10月1日に亡くなって1年9カ月。全国各地で猪木展が開催されるなど、今でも人気は衰えない。

まさに波乱万丈だった猪木の79年の人生に影響を受けた人は多い。今年3月、卒寿(90歳)を迎えた村田善則氏もその一人。ビアホールMANのマスターであり、猪木のブロンズ像の制作者として知られている。

6月23日に熊本市内で開催された「祝卒寿 最強祭」には230人がお祝いに駆け付け、サプライズでプロレスの試合も開催。レスラーの登場に会場は一段と盛り上がった。猪木をはじめ多くのレスラーと親交を温めている村田氏。ファンを大切にする猪木に「男は強いだけじゃダメ。優しさも併せ持っているのが本当の男」と感銘を受けた。

「ヤンチャだった私の人生を変えてくれた」と感謝。猪木へのお礼の気持ちがブロンズ像の制作だった。長きにわたって有形無形に猪木を、プロレスを応援。元々格闘技が盛んだった熊本が、プロレスの聖地のひとつになったのには村田氏の存在も大きいはず。村田氏のような人は日本全国いや世界中にいるだろう。長年のプロレスファンは高校生の時に、猪木からかけられた言葉が忘れられないという。「やられっぱなしはダメだ。いいか、やられたら絶対にやり返せよ。人生は長い。辛いことや苦しいことも多い。生き抜くために強くあれ」というゲキを人生訓にしており「今でも猪木さんがいないことが信じられない。いや、信じたくない」と口にする。

私も猪木の雄姿を自ら発信したくて記者となった。就活の履歴書の趣味の欄に「猪木コールをすること」と記し、希望の新聞社に入社できた。「仕事にしたらきっとつまらないぞ」という友人たちの心配は杞憂(きゆう)に終わった。遠くから見ていた猪木は近くで接しても魅力あふれる素晴らしい人物だった。「君のネクタイはいつも地味だな、フフッ」とほほ笑みかけられ、派手、キャラクター、ちょっとユニークなネクタイを愛用するようになった。

猪木展は今後も全国各地で開かれるようだ。日本中の猪木ファンから「こちらにも来てくれ」と声が上がり、招致に動く人たちが絶えない。村田氏を熊本で支える一人「グラッピングカフェバーゴング」の内田雄也氏は「プロレスなくして何の人生ぞ。熊本のプロレスの火を村田マスターとともに守っていく。いや、もっともっと大きくしていきたい」と意気込む。

猪木の残したプロレスの力は選手に関係者に、そして何よりファンの人たちに受け継がれている。あなたの中に猪木はいますか。それはどんな猪木だろうか。燃える闘魂は一人ひとりの心にそれぞれのありようで赤々と燃え盛っている。猪木は永遠だ。 =文中敬称略 (プロレス解説者 柴田惣一)

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