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「ポスト岸田」世論調査で〝大異変〟高市氏が2位に急浮上 トップ石破氏「『女系天皇』検討発言」の波紋 菅氏は「新リーダー」に期待

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月24日 15時10分

世論調査では、興味深い〝兆候〟もあるようだ。

前出の毎日新聞の調査では、「次の首相にふさわしい人」として、1位は各種調査でトップに入る石破氏(20%)だったが、2位に高市氏(9%)が入ったのだ。

八木秀次氏「石破氏なら自民党の『コアな支持層』ますます離れる」

保守派に支持される高市氏は、岸田首相が選ばれた2021年9月の自民党総裁選で、国会議員票で100票ラインを超え、河野太郎デジタル相を大きく上回る2位に付けた。先の通常国会では、「安倍晋三元首相の宿題」といわれたセキュリティ・クリアランス(SC)制度の法制化を実現した。外交・内政の諸課題で毅然(きぜん)とした姿勢を示し、大阪や福岡、広島、高知など全国各地で開催している講演会は大盛況となっている。

昨年6月に成立したLGBT理解増進法の拙速な法制化で、自民党を支えてきた「岩盤保守層」の一部は離反したとされる。高市氏の「躍進」は、自民党の保守色喪失に危機感を持つ支持層の意思表示なのか。

麗澤大学の八木秀次教授(憲法学)は「現在、総理総裁候補として、名前が出ている中では、高市氏に一定程度の期待があるのだろう。高市氏は、自覚的にリーダーとしての振る舞いも必要になってくる。どこまで仲間や支持を拡大できるかが注目される」と指摘する。

一方、石破氏は18日のBSフジの番組で、安定的な皇位継承をめぐり、「女系を完璧に否定していいのか」と述べて、「女系天皇」の検討に含みを持たせる発言をした。保守派を中心に、女系天皇容認は「皇統の断絶」につながるとの指摘もあるだけに、波紋を呼んでいる。

八木氏は「石破氏は、社会政策で立憲民主党に近い側面もある。人気の背景には、野党支持層や『自民党嫌い』の層からの支持があると読むこともできる。石破氏は『女系天皇』容認に含みを持たせる発言をしており、総裁になれば自民党自体が変質しかねない。自民党には、選挙に勝つためなら、人気のある人を担ぐ『クセ』がある。石破氏を総裁にすれば、保守二大政党制から『リベラル左派二大政党制』になる恐れもある。そうなれば、自民党の『コアな支持層』はますます離れ、取り巻く状況は厳しくなっていくのではないか」と分析する。

岸田首相が唐突に主導した「派閥解消」により、合従連衡で一定の票読みができた総裁選は波乱含みだ。党内政局は、どこに向かうのか。

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