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こだわりの極意 ウォン・カーウァイ作品の聖地探訪で悲劇!? 香港映画「恋する惑星」鑑賞 舞台になったチョンキンマンションも泊まった

zakzak by夕刊フジ / 2025年1月15日 11時0分

当時のトニー・レオン。いい男です(夕刊フジ)

久しぶりに恵比寿ガーデンシネマ(東京都渋谷区)に行ったら、いい~映画やってるんじゃん!ということで、思わず「恋する惑星」(1994年、ウォン・カーウァイ監督)と「レッド・サン」(71年、テレンス・ヤング監督)の4Kリマスター版を観賞した。

まずは「恋する惑星」から。クリストファー・ドイルのカメラワーク! 金城武、フェイ・ウォン、トニー・レオン!

昔、カーウァイ作品に憧れて聖地探訪で毎年、香港行ってたっけな。も~ハマり過ぎて、映画の舞台になった重慶(チョンキン)マンションも泊まったんですよ。

まず、ごちゃごちゃしたインド人がやってる家電ショップみたいなとこから入っていくと、うろ覚えながら、すんごくクラシックなエレベーターに乗って上がったような気が。ホテルフロントというか、ガラスみたいなドアを開けたとこにあるロビーラウンジらしいとこに到着すれば、ラウンジには何やら怪しい相談をしてるアフリカ人が、ドヒャー。

Welcomeみたいに白のランニングを着た香港のおっつぁんから声をかけられて、キーを受け取り部屋に行けば、な、な、なんじゃー! この狭い部屋は!

仕方ないか、ここはチョンキンマンションだからねと疲れたカラダを、まずはシャワーで癒やそうと入れば、うわ!シャワーの水圧、弱っ! しかも穴3つくらいしか開いてないかのような少ないお湯の量! 腕をいくら動かしても泡が流れない。その時点で、ものすごく寂しく切ない気持ちになったのを今でも覚えてます。

でも待てよ。今回はカーウァイ作品聖地巡りの旅。これを求めてやってきたんじゃん! と気を取り直して、金城武が電話してる公衆電話やロケで使ったトニー・レオンのマンション、警官の制服姿でランチを食べてた屋台の店先などなど、ほとんどすべてを観に行きました!

というか、この映画以外のカーウァイ作品「堕落天使」などのロケーションの場所もすべて行ったほど、あの当時の香港映画にハマってた。

そうそう、チョンキンマンションの中に現地の人超オススメのインド料理店があったんですけど、そこにたどり着くまで、お店のインド人に狭くて細いピンクの階段ずいぶん歩かされたな~。あの時はホント「ひぇ~! やばい! 拉致される!」と一瞬、ビビりましたが、このインド料理店がウマすぎてびっくりでした。

もう名前も覚えてないけど、あの店、今どうなってんだろ? ほかにも鍋焼きうどんならぬ鍋焼き飯の店も、火力のすごいとこでズラーっと並べて、鳥やら魚介やらの土鍋メシを炊いてて、おこげが香ばしくておいしかったな~。

うわっ、香港のこと書いてたら「レッド・サン」まで行かなかった。次週、レッド・サン編、お楽しみに!

■髙嶋政宏(たかしま・まさひろ) 俳優。1965年10月29日生まれ。東京都出身。87年、俳優デビュー。Netflix「トークサバイバー2」に大統領役で出演。1月から放送中の「TRUE COLORS」(NHKBS/P4K)に出演している。

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