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〝もしトラ〟濃厚で「ポスト岸田」直撃 苛立たせそうな石破氏…日本のリーダーで渡り合えるのは誰だ 惜しまれる安倍氏の不在

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月3日 15時10分

加藤勝信氏(夕刊フジ)

八幡和郎氏が緊急寄稿

11月の米大統領選に向けた、1回目のテレビ討論会(6月27日)は、共和党のドナルド・トランプ前大統領が、認知機能の衰えを隠せなかった民主党のジョー・バイデン大統領に圧勝した。民主党内には「候補者差し替え論」も浮上しているが、現実的には「もしトラ」が濃厚になったといえる。これは9月の自民党総裁選を見据えた「ポスト岸田」レースにも影響しそうだ。安倍晋三元首相を失った日本のリーダーたちは、トランプ氏と堂々と渡り合えるのか。評論家の八幡和郎氏が緊急寄稿した。

テレビ討論会は、バイデン氏の「自滅」で、トランプ氏が「完勝」し、民主党はパニック状態だ。候補者の差し替えもあり得るが、カマラ・ハリス副大統領は不人気だし、彼女を差し置いて他候補というのも至難だ。

「トランプ復活」の可能性が高いことで、自民党総裁選でも「トランプ氏とうまくやっていけるか」が最重要課題となった。

そんななか、まったく失格なのが石破茂元幹事長だろう。トランプ氏は長い説明を嫌う。石破氏みたいな「しんきくさい(=もどかしい。じれったい)」人物が相手となると、トランプ氏に途中で電話を切られるのが関の山だ。

米紙ワシントン・ポストは以前、トランプ氏がある補佐官を更迭した理由として、「『頭が固く説明が長い』と不満を漏らしていた」と報じている。石破氏の良さである丁寧な説明は、かえって、トランプ氏をいら立たせて相手にされそうもない。

トランプ氏が、安倍元首相と気が合ったのは有名な話だが、その次はフランスのエマニュエル・マクロン大統領ぐらいだ。ドイツのアンゲラ・メルケル前首相や、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領はお気に召さなかった。

石破氏はそもそも、外交能力に不安がある。外交に携わる閣僚ポストの経験が十分ではないし、英語も話すのを聞いた人がほとんどいない。長年にわたって「首相候補」といわれながら、海外に頻繁に出かけて各国の政治家と深く交流した様子はない。国内での地方回りが目立ち、弱点克服の努力が見えない。党内からは「総裁選の票固めばかりに熱心で向上心がない」という声も聞かれた。

それでは誰なら大丈夫か。

語学力では、茂木敏充幹事長、野田聖子元総務相、河野太郎デジタル相、林芳正官房長官、小泉進次郎元環境相、斎藤健経産相、小林鷹之前経済安保相らは、本格的な米国留学経験もある。

高市早苗経済安保相も松下政経塾時代、米国会議員のスタッフを経験した。加藤勝信元官房長官は在外経験はないが、東大卒の元大蔵官僚だからそこそこだろう。

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