臼井麗香に〝最強助っ人〟片山晋呉が３４年ぶりキャディー帯同 「１日１回、１ショットでもいいから助けられたら」

プロ野球交流戦　始球式に登場したプロゴルファー・臼井麗香　＝ＺＯＺＯマリンスタジアム（夕刊フジ）

「アース・モンダミンカップ」開幕

賞金総額３億円、優勝賞金５４００万円の高額大会である女子ゴルフ「アース・モンダミンカップ」（千葉・カメリアヒルズＣＣ）が２０日、開幕した。注目は〝最強助っ人〟とペアを組むツアー１勝の臼井麗香（２５）。３１勝の〝レジェンド〟片山晋呉プロ（５１）をキャディーに帯同させた。

臼井は指定練習日の１９日、片山をキャディーにラウンド。「いろいろアドバイスをもらいました。もう頭がパンクしてしまいました」とため息をついた。

一例がこうだ。グリーン手前の花道からのアプローチ。ピンまで９ヤード、グリーンエッジまでは４ヤードのアプローチで臼井はウエッジを持ったが、片山のアドバイスはパター。「アプローチは何十通りもある。当然ウエッジだと思ったら、あれだけアプローチがうまい人がパターを選んだ。参考になった」。状況によって使用クラブを替える順応性を学んだ。

プロ転向したオフの２０１９年、宮崎合宿で片山と知り合った。憧れた。「優勝したらキャディーしてやるよ」と。今年３月の「アクサレディス」で初優勝し、念願がかなった。

片山にとってキャディーは人生２度目。茨城・水城高２年時の１９９０年、「ジャンボ尾崎フジサンケイジュニア杯」で優勝し、ご褒美でその年の「ＶＩＳＡ太平洋マスターズ」でジャンボのバッグを担いで２位になった。

「１日１回、１ショットでもいいから助けられたら」と片山。前週「ニチレイレディス」では首位に２打差で迎えた最終日、伸ばせず沈んだ臼井にとってレジェンド助っ人の存在は力になるはず…。　（清水満）