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経営者目線 5年以内にハイパーインフレが起きる ワタミ「サブウェイ」新メニュー開発中

zakzak by夕刊フジ / 2025年1月22日 6時30分

テストキッチンで新メニューを連日試食している(夕刊フジ)

ニッポン放送の番組で、長年ハイパーインフレを警告する元モルガン銀行東京支店長の藤巻健史参院議員と対談した。藤巻さんは今年を「米国はポジティブな方向で変化があり、日本は大変な1年になる」と見通す。

米国では、ドナルド・トランプ大統領が就任したが、藤巻さんは「イーロン・マスク氏やヘッジファンド出身の財務長官の起用で、歳出歳入の関係をきちんとし、規制緩和や民間主導で、結構強いアメリカを作り出すのでは」と予測する。私も同感だ。一方、関税引き上げの影響で日本の景気は悪くなるだろう。

日銀の利上げが注目されるが、藤巻さんは「あと一回、0・25%上げたらおしまい、それ以上、上げると日銀は赤字でべらぼうな評価損となる」と指摘。

私は米国は利下げを停止し、場合によっては再利上げもあり得るとみている。日本は異次元の金融緩和の副作用で、利上げをすれば政府は国債の利払い費が莫大(ばくだい)に増えてしまう。そうした事情にそろそろ世界が注目しだすだろう。

先日、ある銀行トップと話したが、いちばん気にしていたのが国債の格付けだ。格付けがダウンしたら連鎖的に銀行の格付けも下がる。今、国債の格付けが維持されているのは、日銀が国債を買い続けているからだ。植田和男総裁はそれを減らしていくと明言している。藤巻さんは「日銀という最大の国債の買い手がいなくなれば、長期金利が跳ね上がり、上がった段階で格付けが下がることもある」という。

日本の与野党はバラマキ政策を続けているが、藤巻さんは「マーケットが、最大の野党だということを忘れてはならない」と語気を強める。来年度予算成立あたりのタイミングで、「日本版トラスショック」が起きても不思議でないと私も感じている。「伝説のディーラー」と呼ばれた藤巻さんはいずれにしろ、日本の財政状況をみて、5年以内には、ほぼ確実にハイパーインフレが起きるという。

帝国データバンクが14日に公表したデータによると、24年の飲食店の倒産件数は過去最多を更新し、居酒屋の倒産が特に多いという。今後、業態転換も進むだろう。

ワタミが展開する「サブウェイ」も、「フランチャイズオーナーに興味がある」と連日多くの問い合わせをいただいている。新規採用の基本方針は「オーナー自ら店に立つこと」としている。世界的にみてもオーナー自ら店に立ち、目配りする1店舗目と、2店舗目は成功するらしい。その後で、10店舗以上経営できるかの資質をみたい。

現在、ワタミ・サブウェイの1号店に向けた新メニュー開発やコーヒーの大リニューアルといった準備を連日おこなっている。

「楽して儲かる魔法などない」。異次元の金融緩和で、日本経済がよくならなかったことが、その最大の象徴だろう。 (ワタミ代表取締役会長兼社長CEO・渡邉美樹)

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