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中国では〝夢の免許証〟外免切替、外国人殺到の大問題 「学科試験」たった10問、住所は「ホテル名」…無謀運転や死亡事故発生

zakzak by夕刊フジ / 2024年11月17日 10時0分

自民党の片山さつき参院議員(夕刊フジ)

外国の運転免許を日本の免許に切り替える「外免切替(がいめんきりかえ)」が問題となっている。「学科試験」が◯×式で10問しかないうえ、外国人が取得した免許の住所が「ホテル名」だったなど、理解困難な現状が報じられている。都内の運転免許試験場前には、訪日中国人などが日本の免許を求めて早朝から行列する姿も見られるという。近年、外国籍のドライバーによる無謀運転や死亡事故も発生している。不安や反発の声も聞かれるなか、背景や今後の課題を追った。

「『外免切替』の問題は非常に根深い。国民の関心事であり、警察庁には、外国籍の申請者数と国籍別人数、切り替え後に事故を起こしていたら、原因とその国の交通標識・ルールとの関係性など、関連するデータを依頼している」

自民党政調会長代理の片山さつき参院議員は、外国人による「外免切替」への殺到について、夕刊フジの取材にこう語った。

日本の運転免許はジュネーブ条約に基づき、世界100カ国近い国々で運転できる国際免許に切り替えることができる。中国は条約締約国ではなく中国の免許で運転できる国は限られている。だが、「外免切替」で日本の免許を取得すれば、多くの国々で運転が可能となるという。

試験内容も疑問だ。日本人が免許取得する場合、95問の学科試験が課せられるが、外免切替では、〇×式で10問中7問正解で合格となる知識確認試験と技能試験がある。技能試験の合格率は現在29%。外国人が観光ビザで来日して、滞在先のホテルを日本での住所と申請しても手続きでき、費用も1万5000円程度という。

交通関係のトラブルや事件に詳しい自動車生活ジャーナリストの加藤久美子氏は「日本政府は今年3月、外国人労働者の在留資格である『特定技能』の分野に新たに『自動車運送業』も追加し、6月から学科試験での対応言語も増やした(最大24言語)。また、昨年から中国で日本の『外免切替』の簡易さが話題になり、日本の免許取得がブームになっている。中国本土の人にとって日本の免許は『夢の免許証』だ」と語った。

外国人に甘すぎるのではないか。

元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は「日本の『外免切替』制度はもともと、外国の大使館関係者や海外のテレビ局クルーなど、一定数の外国人のためのもので、ビザや住民登録の確認が問題になることもなかった。学科試験も『受かってください』という優遇措置のようなもので、留学生らに適用されるなど想定もされていなかった。アジア諸国と比べても日本の制度は15年は遅れている」と話す。

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