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岩田明子 さくらリポート 都知事選「小池氏VS蓮舫氏」は「保守VS左派」の構図 国政にも影響の〝首都決戦〟気がかりな「つばさの党」幹部の出馬表明

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月5日 6時30分

都知事選は、小池氏と蓮舫氏(写真)の対決構図となりそうだ(夕刊フジ)

7月7日投開票

東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)の構図が固まってきた。現職の小池百合子知事と、立憲民主党の蓮舫参院議員が軸だ。広島県安芸高田市の石丸伸二市長や、元航空幕僚長の田母神俊雄氏ら20人以上も立候補を表明しているが、大きな固まりでみるならば、選挙戦は小池氏と蓮舫氏を中心に進んでいくことは間違いない。

小池氏には先月28日、小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」と、公明党が立候補を要請した。小池氏がいまだに都知事選への対応を明らかにしていない背景の1つには、自民党との距離をどうすべきかを探っているという面があるのではないか。

「政治とカネ」の問題で批判にさらされる自民党と連携すれば、小池氏も逆風を受ける。ただ、連携を断れば、自民党支持層が他の候補に分散するリスクもある。公明党が国政では自民党と連立を組んでいる事情もあり、小池氏としては、難解な方程式の解を求めているのだろう。

これに対し、蓮舫氏は5月29日、都議会を訪れ、立憲民主党や共産党などの会派に支援を求めた。一方で、都民ファーストの会や自民、公明両党の各会派は訪れなかった。

蓮舫氏は同日、X(旧ツイッター)で、立憲民主党を「離党する方向です」と投稿した。立憲民主党を支援する連合東京は小池氏と良好な関係を築いており、支援を受けるのは難しい。それならば、立憲民主党にとどまっているメリットはなく、むしろ共産党をしっかりと押さえておきたいという思惑があったのではないか。

蓮舫氏が共産党の都議団を訪問した際には、花束を受け取る場面もあった。共産党の小池晃書記局長は5月27日、蓮舫氏について「最強、最良の候補者を得ることができた。『反自民』『非小池都政』。旗印は明確だ」と評価した。こうした言動からは、共産党が蓮舫氏支援の前面に出てきているという印象を受ける。

小池、蓮舫両氏に対する各党の動きからすると、今回の都知事選は大きくみて、「保守VS左派」という構図になるのではないか。

保守層の一部からは小池氏を忌避する意見もみられるが、基本的には保守的な考えを持っている。

2017年10月、当時希望の党代表だった小池氏は、衆院選に向けた党首討論会で、憲法改正について「世界では当たり前のことだ」と断言し、安全保障や憲法をめぐる自民党との違いを問われて、「私は安倍(晋三)政権の下、防衛相に任命していただいた。そういった点で違いはない」と言い切った。

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