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ぴいぷる 歌手・島谷ひとみ 何色にも染まらない〝裸の表現者〟 鬼ヒットした代表曲『亜麻色の髪の乙女』は「長年連れ添った夫婦」

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月18日 6時30分

「20代半ばで倦怠期がありました。無意識で歌っていて、これでいいのかと悩んだり。でも、いまはもう長年連れ添った夫婦というかパートナー。大切な曲です」

実はこの取材の直後、私生活での〝パートナー〟の存在が週刊誌で報じられた。彼女の周辺は、「結婚については非公表」としている。歌の世界では何者にも染まらないということらしい。

――作詞作曲で希望

40代で事務所を独立。歌い手として心境に変化があった。

「それまで作詞、作曲のプロフェッショナルが書いたものを表現者として歌ってきました。それがコロナ禍でライブができず、楽曲制作をする中で、もっと自分を立体的に伝えたいという意欲がどんどんわいて。メロディーと歌詞で自分を裸にすることが恥ずかしかったのですが、曲づくりをするようになって、いつかライブをしようと希望になりました。1人では生きられないとみなさん実感したと思います。明日起きてから考えよう、明日も生きてみよう。そんな気持ちになる歌は、ワクチンより効果があるんじゃないかと」

昨年11月、同郷のシンガー・ソングライター、HIPPYと意気投合し、新しい形の音楽フェス「PEACE STOCK 79'」を立ち上げた。初開催の広島で、いきなり約1万人動員した。

「『君に捧げる応援歌』が応援ソングとしてバズっているHIPPYさんは、原爆の語り部の伝承事業にも取り組んできました。草木も生えないといわれた町で、おじいちゃんおばあちゃんたちが明るく伝えてくれたから今がある。この時間に感謝して〝平和の備蓄〟のためのフェス『PEACE STOCK 79'』を東京でも開催します」

戦後79年を意味する数字で、年々カウントアップしていく。

「歌手活動の20年から25年は自分を肥やすことができました。25年から30年は自分の描きたいことを具現化していこうと思います」

(ペン・中本裕己 カメラ・安元雄太)

27、28日に「25周年特別公演」開催

■島谷ひとみ(しまたに・ひとみ) 歌手。1980年9月4日生まれ、43歳。広島県呉市出身。1999年7月、「紳助の人間マンダラ」(関西テレビ)の企画で島田紳助プロデュースの演歌「大阪の女」でCDデビュー。以後、ポップス、ロック、ボサノバなど幅広いジャンルをこなし、「亜麻色の髪の乙女」「Perseusu―ペルセウス―」「パピヨン―papillon―」「元気を出して」などのヒットを含め累計リリース楽曲は200曲を超える。23年12月24日、HIPPY&HITOMIとしてシングル「PEACE STOCK」をリリース。

島谷ひとみ25周年特別公演を、7月27日、28日東京・品川きゅりあん大ホールで開催する。

そして、8月17日と18日には、東京・お台場R地区特設会場で音楽フェス「PEACE STOCK79’ TOKYO2024」を開く。

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