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習主席「台湾は中国の神聖な領土」建国記念の演説で台湾・頼政権を威圧 自民党部会では「危険情報」発信求める声相次ぐ

zakzak by夕刊フジ / 2024年10月1日 15時30分

「建国75年」で演説

中国が建国を記念する10月1日の国慶節を前に、習近平国家主席が9月30日、北京で開かれた建国75年の祝賀行事で「台湾は中国の神聖な領土だ」と演説した。習政権に対抗姿勢を強める台湾の頼清徳政権を威圧した形だ。中国では「有事リスク」に加え、日本人学校の男児刺殺など「反日リスク」も高まっており、自民党部会では、中国の「危険情報」を外務省から発表するよう求める声が相次いだ。

「祖国の完全統一実現は大勢の赴くところであり、大義がある」「誰も歴史の車輪を止められない」

習指導部ら側近、共産党や軍の幹部などが居並ぶ式典で習氏はこう訴え、自身の指導力をアピールした。

中国は、9月30日を革命や抗日戦争などの英雄を追悼する「烈士記念日」と定めている。国内の経済などに不安がくすぶるなか、習氏は愛国心を高め、体制を引き締める狙いがあるとみられる。

これを前後に、中国国内では反日ムードが高まる傾向が指摘されてきたが、18日には中国広東省深圳で日本人学校に通う男子児童(10)が殺害される事件が発生した。

30日に開かれた自民党の外交、文部科学両部会の合同会議では強い〝危機感〟が噴出した。外国への渡航や滞在をめぐり、外務省は特に注意が必要な国・地域について「危険情報」を発信しているが、「レベル1」のチベット自治区と新疆ウイグル自治区を除き、中国に対する危険情報は出ていない。米国やオーストラリア、韓国など環太平洋の先進国・地域で「レベルゼロ」なのは日本だけだ。

部会では、容疑者の動機など、早期の実態解明や、再発防止の徹底を中国側に迫るよう要求する声のほか、「危険情報」発表を求める意見も相次いだが、外務省側は「最も効果的な対策を考える」と述べるにとどめた。

ある保守系ベテラン議員は「中国側は、日本に在留する自国民や訪日予定者らに『警戒意識を高める』よう注意喚起した。男児刺殺の背景に指摘される深刻な『反日』からの論点ずらしに他ならない。日本政府は強固な意志を示さないと、同じ事態を招きかねない」と指摘した。

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