バズる関西トレンド 新聞紙だけでおいしく炊ける「魔法のかまどごはん」 電気やガスを使わなくても炊きたてのご飯が食べられる
zakzak by夕刊フジ / 2024年11月1日 15時30分
地球温暖化の影響で日本では、地震だけでなく台風や豪雨が頻繁に発生し、被害が甚大化。防災意識の高まりから防災グッズを自宅に備える人も増えてきている。ただ、自然災害はいつ起きるかわからないだけに、定期的な中身の確認も必要だ。
そんな中、被災後のライフライン復旧までの間、電気やガスを使わなくても炊きたてのご飯が食べられる炊飯器が人気を呼んでいる。タイガー魔法瓶(本社・大阪府門真市)が2023年8月に発売した「魔法のかまどごはん」。新聞が一部あれば、簡単においしいご飯が作れるとあって、発売から1年で累計販売台数は1万3000台を突破した。
開発したのは、魔法のかまどごはんプロジェクトリーダーの村田勝則氏。以前はカスタマーサービスグループに所属し、社内に保有する炊飯器の内鍋の廃棄問題に直面していた。補修用の部品を10年間保有した後、余った鍋は廃棄していたが、それを再利用できないかと考えたのが開発のきっかけだった。関東大震災が発生した年に創業した同社は、震災でも割れない魔法瓶で有名になったという歴史がある。そこで、防災面での活用を前提に被災者に聞き取り調査を行い、被災時に本当に必要とされる製品をめざした。
「東北の震災の際、電気がないためにご飯が炊けないというつらい思いをしたという声を支店のメンバーから聞き、電気やガスを使わずに炊ける炊飯器を思いつきました」(村田氏)。ただ、防災用品だといざという時にうまく使えないことかある。被災時だけでなく、普段使いしたくなるように「おいしく炊けることにすごくこだわりました」と村田氏は振り返る。
新聞紙を燃料に使って直火でご飯を炊くアイデアは30年前、青少年野外活動施設のアルバイトでの経験から生まれたという。植木鉢を改造した試作機作製から始まり、社内公募制度を活用して提案。セメントを用いた試作機で改良に取り組み、内鍋をリユースした商品で青少年の野外活動支援や防災教育用に売り込んでいった。
一番の特徴は、新聞紙を1枚ずついれていけば簡単に炊飯できる点。44ページ分で5合のご飯が炊ける。カセットボンベや薪、炭と違い、入手も保管も簡単で、牛乳パックでも可能だ。
炊き方はかまどの2つの穴に交互に新聞紙を入れるだけ。その繰り返しによって「はじめチョロチョロ、なかパッパ」のおいしい火加減を再現できる。
あえてなべ上部を露出させ、上下の温度差による対流を生み出すことで、60~80度の適温で米の甘みを引き出し、ご飯をおいしく炊きあげる。冬場だと吸水から炊飯、蒸らしまで約75分。普段からキャンプなどで使い方を慣れておけば、いざというときも安心だ。 (フリーライター・橋長初代)
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