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柴田惣一 今日も一緒にプロレスを楽しみましょう! 「王道」全日本プロレスを〝バカの時代〟が席巻 猪木らしい奥深い名言から 健在なら「プロレスバカ」剛竜馬がマネジャーに!?

zakzak by夕刊フジ / 2024年10月15日 6時30分

「王道」全日本プロレスに「バカの時代」が迫っている。元々は諏訪魔と鈴木秀樹が提唱した「バカの時代」。徐々に勢力を拡大し、世界最強タッグ決定リーグ戦(11月9日、東京・後楽園ホール~12月8日、同会場)に向け勢いづいている。

諏訪魔・鈴木組がエントリーされたBブロックに、青柳優馬・阿部史典組、佐藤光留・宮本裕向組が「バカの時代」所属として参戦する。かつてのマシン軍団のように絶賛増殖中だ。青柳は三冠王者であり全日本本隊を守るべき男だが、何とも言えない独特の感性で王道の王者らしからぬユニークな発言を連発し、支持を集めている。

「全日本が明るく楽しく激しく盛り上がるためには、もっとバカバカしくならないと。僕はバカな三冠王者として盛り上げる」とバカ志願。諏訪魔は「まだまだだな。もう少し青柳のバカさを見る」と慎重だが、三冠王者は大きな戦力であり、宮原健斗ら全日本本隊、安齊勇馬らELPIDAをしのぐ軍団となる。

「バカの時代」は、鈴木がかつて師事したアントニオ猪木の「バカになれ!」からきていると思われる。プロレスラーは時にはあえてバカになることが大切、という猪木らしい奥深い名言だが、実はプロレス界には「プロレスバカ」をキャッチフレーズにコアな人気を得ていた者がいる。

剛竜馬である。1972年に国際プロレスでデビューし、新日本プロレスや第一次UWF、全日本にも出場。パイオニア戦志、オリエンタルプロレスなどを立ち上げるなど、波瀾(はらん)万丈のレスラー人生を送った。94年に開催した自主興行で「私はプロレスしかできないプロレスバカです。バカで不器用な男ですが、また会場に来てください。応援お願いします」とアピール。これが共感を呼び「プロレスバカ」人気が一部で爆発した。

無口な性格で行く先々で軋轢(あつれき)を呼んだのも事実。数々の金銭問題、2003年にはひったくり事件で逮捕されるなどトラブルも多かった。ゲイ用ビデオに出演したことも公になっている。それでも1979年に人気絶頂だった藤波辰巳(現・辰爾)からWWFジュニアヘビー級王座を奪取したインパクトは大きかった。2日天下に終わったが、いまだに語り草だ。

15年前、2009年10月18日に53歳で亡くなった。健在なら68歳。「バカの時代」軍団のマネジャーに就任していたのではないだろうか。「バカの御旗」を振り回し、マシン軍団のマネジャーKY若松のように拡声器を手に「バカの時代がやってきた! ショアッ!」とアピールする剛の雄姿がまぶたに浮かぶ。合掌。

=敬称略(プロレス解説者 柴田惣一)

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