1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

新・親も知らない今どき入試 大学別実就職率ランク第3弾 卒業生3000人以上で名城大が4年連続1位 東京理科大と10年トップ2、抜きん出た就職力

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月30日 11時0分

2024年卒の学生を対象とした大学別実就職率ランクの第3回は、大規模大学を対象とした、「卒業生3000人以上の大学別実就職率ランク」を見ていこう。

実就職率は、医学部と歯学部の単科大学を除く、すべての大学を対象に行ったアンケートの集計値で、24年は555大学(73・3%)から回答があった。実就職率の算出方法は、「就職者数÷(卒業生数―大学院進学者数)×100」。平均実就職率は88・8%だ。

学生一人一人に目が行き届きやすい分、規模が小さな大学は就職支援を行いやすく、大規模大学は不利となる。そうした点を踏まえてランキングを見ると、表中の大学は健闘しているといえ、特に1位の名城大(96・5%)と2位の東京理科大(94・4%)は高い実就職率になっている。就職アナリストは言う。

「名城大は就職に強い学部系統である、理工と農の学生数が多い。東京理科大は理工系大学であり、どちらも学部構成に強みがある」

名城大は4年連続でこのカテゴリー1位。順位は違っても、名城大と東京理科大がトップ2を形成するのは10年連続で、大規模大学の中で就職力が抜けている。

3位は7885人の卒業生がありながら、実就職率91・7%の近畿大。11年連続で志願者数日本一を続けている同大は、志願者の増加と歩調を合わせるように、就職力も上がってきている。大規模大学のなかでも、卒業生が多く結果を出しているということでは、卒業生5780人の関西学院大(5位)や同じく5949人の法政大(7位)、7352人の明治大(10位)などがある。

もともと、表中の大学は実就職率が高いが、ランク外の大学も併せて見ると、大学全体の平均実就職率を下回る大学が少なくない。集計対象となった39大学中、平均値を超えているのは16大学で、5割に満たないのだ。

旧帝大の中で(東大は現時点で未集計)平均値を超えているのは名古屋大(90・2%)のみで、東北大(86・1%)、九州大(85・1%)、北海道大(84・8%)、大阪大(84・2%)、京大(80・3%)は平均値に届かない。

「公務員試験などの各種資格試験準備や、新たに学びたいことができて学部に編入するなど、多様な卒業後の進路を選択をする学生が多いということでしょう」(就職アナリスト)

私立の難関大でも、平均値を超えているのは、表中の大学に加え、中央大(90・0%)と関西大(89・9%)の2大学のみ。慶應義塾大(85・4%)、早稲田大(83・5%)、上智大(81・0%)といった最難関クラス。さらに、これらの大学に次ぐ難易度帯の同志社大(88・7%)や立教大(87・9%)、立命館大(87・3%)も平均値を下回っている。

もっとも、全体の実就職率は低くても、有名企業に絞ると、難関大は一般的な大学の追随を許さない。有名企業の就職状況について、次回で紹介しよう。

■井沢秀(いざわ・しげる) 大学通信情報調査・編集部部長。1964年2月6日、神奈川県生まれ。明治大学卒業後、受験情報・分析を主力事業とする大学通信入社。大学の入り口(入試)から出口(就職)まで、情報を収集し発信中。中高・大学受験の案内書・情報誌を編集するほか、新聞社系週刊誌、経済誌などへの情報提供と記事執筆を行う。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください