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舟木一夫 出会いと別れの80年 舟木一夫の憧れの存在であり続けた三橋美智也 タクシー運転手との派手な“ケンカ劇”に「歌手はケンカしてはいけないよ」と諭す

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月3日 6時30分

舟木にとって三橋は憧れの存在であり続けた(夕刊フジ)

舟木一夫には小学6年生の時、人生の方向性を決めた2人の歌手がいる。三橋美智也とハリー・ベラフォンテだ。接点のない2人の歌手を結ぶのは「軽音楽」。舟木の軽音楽好きが始まった。

三橋との〝出会い〟は小学4年生。ラジオから流れてきた「おんな船頭唄」と「哀愁列車」を聞いた瞬間、舟木は「なんて透明度の高い歌声だろう」と強烈なショックを受けた。

舟木は1964年6月5日にデビューして半年後、第14回NHK紅白歌合戦に初出場している。三橋も出演していたので、ここで新人と8回目出場の大先輩との初めて会話があったのではないか。

舟木がデビューして間もないある日の夕方。仕事を終えてタクシーで帰る途中、ラジオから春日八郎の歌が流れ、次に三橋の歌になった。すると、運転手は突然スイッチを切って三橋の悪口を言い出した。

運転手は客が舟木だとは分かっていたが、舟木の三橋好きは知らなかった。三橋の悪口がしばらく続いた。舟木は聞き流していたが、当時住んでいた四谷のアパートに近づいたときだった。

頭に来た舟木はいきなり「止めろ!」と言ってタクシーを降り、2人は外で大ゲンカになった。舟木はついにタクシーのボンネットに飛び乗ってフロントガラスをたたき割るなど大暴れをした。

数日後に運転手の奥さんが新宿コマ劇場の楽屋口に菓子折りを持ってきた。聞くと、夫は乗車停止処分を受けたという。舟木は、ホリプロを通じてタクシー会社に事情を説明し、処分を解いてもらった。

ところが、三橋がこの派手なケンカ劇をどこかで聞いたらしく、舟木に「会って話がしたい」と電話してきた。三橋は「主張することは大切だけど、歌手はケンカしてはいけないよ」と諭したのだった。

三橋が1996年1月8日に65歳で亡くなった1カ月後、舟木は後援会員のためのコンサートで「郷愁の三橋美智也」と題して三橋のオリジナル25曲を歌った。 =敬称略 (大倉明)

■舟木一夫(ふなき・かずお)歌手。1944年12月12日生まれ、79歳。愛知県出身。63年6月、「高校三年生」でデビュー。橋幸夫、西郷輝彦とともに〝御三家〟と呼ばれ、人気を集めた。歌手だけでなく、ドラマや映画などで活躍してきた。ツアー「コンサート2024」を開催中で、10月22日に大阪・フェスティバルホール、同月23日に神戸国際会館・こくさいホール、11月6日に東京・渋谷の「LINE CUBE SHIBUYA」(渋谷公会堂)を予定している。

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