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わが社の「健康経営」 キヤノンマーケティングジャパン(2)「健康目標カード」で意識を高める ビジネスシーンにも影響、社外にも広がる健康の輪

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月7日 11時0分

社内外で会話のきっかけにもなる健康目標のカード(夕刊フジ)

健康を意識していると、食生活や運動のちょっとした取り組みが、初対面の人との会話のきっかけになることがある。ビジネスシーンでも、「健康経営」を実践していると同様のことが起こるという。社外にも広がる健康の輪。そんな取り組みを実践しているのが、キヤノンマーケティングジャパンだ。

【MYヘルシーアクションカード】

生活習慣の見直しは、目標を設定するとモチベーションが上がりやすい。「1日8000歩」「週1回の休肝日」など、人によって目標はさまざまだろう。目標を立てて実行に移しても、そのうち忘れてしまう人もいる。忙しいと健康は二の次、三の次になりがちだ。そんな目標を生かす取り組みが、同社の「MYヘルシーアクションカード」である。

「従業員が身に着けるセキュリティーカードのケースに入る紙のカードがあります。ここに毎年、自分の目標とする健康習慣を書いて宣言することで、生活習慣を意識してもらっています。社長や役員も年初に宣言し、社内イントラネットで掲載しています」と、同総務・人事本部グループ安全衛生部品川健康支援室保健師の山口奈月氏が説明する。

透明なセキュリティーカードケースに入った紙はいつでも見ることができ、他人へも提示しやすい。職場の話題にも上る機会が増えたという。また、顧客との会話につながるなど、社外にも波及している。

「従業員へのアンケートでは、家族と健康の話をしたという人もいました。紙に書くと記憶に残り、それを見せることで、家族や社外の人にも健康の輪を広げることができます。自分だけでなく周囲の人たちの健康意識の向上にもつながり、予想以上に効果があると感じます」(山口氏)

【腰痛・肩こりのオンラインサポート】

健康を意識するといっても、腰痛や肩こりなどに悩まされていると、食生活の見直しどころか、仕事のパフォーマンスも下がりがちになる。厚生労働省の2022年「国民生活基礎調査」によれば、男女ともに自覚症状で最も多いのは腰痛、次いで肩こりだった。

「理学療法士によるオンラインサポートプログラムを2022年から導入しました。従業員は予約を入れることで面談でき、姿勢を見てもらったり、体調に合わせた運動指導などを直接受けたりすることができます」と、同室主管スタッフの木下あけみ氏は説明する。

オンラインサポートプログラムに参加した腰痛や肩こりに悩む従業員は、痛みの程度が参加前と比較して参加後は約3分の2に激減。仕事のパフォーマンスも向上したという。

「帰宅後にできるストレッチなどの運動は、家族と共有できます。もちろん、オンラインサポートプログラム以外にも、さまざまな取り組みを行っています。今後も続けていきたいと思っています」と木下氏は話す。

カードやオンラインで得た情報の共有による健康法の波は、今後さらに健康の輪を広げそうだ。 (取材・安達純子)

キヤノンマーケティングジャパン株式会社 キヤノン製品事業とITソリューション事業を組み合わせ、事業を通じた社会課題の解決に取り組む。グループ従業員数1万6089人(2023年12月31日時点)。1968年設立。経済産業省等の「健康経営銘柄」「健康経営優良法人(ホワイト500)」に認定。

【健康経営】従業員の健康管理を経営的な視点で考え戦略的に実践すること。従業員の健康が生産性や企業価値の向上につながり、就活や転職先企業の指標にも。

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