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精子が危ない 男性不妊症治療ガイドラインを読み解く 自然妊娠にこだわらず「医療の力を借りる」時代 加齢に影響を受ける精子と卵子、後悔しないため専門家に相談するのが最善

zakzak by夕刊フジ / 2024年11月7日 11時0分

ほかには、どんな選択肢があるのか。

「『体外受精』『顕微授精』などをご提示して視野を広げていただくのもわれわれの一つの役目だと考えています。当院では婦人科、泌尿器科ともに不妊症診療を行っており、カップルで安心して受診していただける環境を整えております」

こんな統計がある。2017年に誕生した子どもの16人に1人が体外受精で、19年には11人に1人に増加している。

妊活に医療の力を借りるのは決して珍しいことではない。生殖医療は驚くべき進化を遂げている。限りあるチャンスを悩んで失うより、医療機関に足を運んで専門家に相談するのが最善だ。妊活をポジティブに進めるきっかけがつかめるに違いない。 (取材・熊本美加) =つづく

■平松一平(ひらまつ・いっぺい) 順天堂大学大学院医学研究科泌尿器科学講座助教。2013年順天堂大学卒業。日本生殖医学会が定める認定研修施設の一つである獨協医科大学埼玉医療センター・国際リプロダクションセンターでの研修を経て、現在、順天堂医院で男性妊活外来を担当する。生殖医療専門医、泌尿器科専門医・指導医、日本性機能学会専門医、内分泌代謝科(泌尿器科)専門医、日本排尿機能学会専門医、難病指定医。

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