長谷部誠コーチは「選手のときよりかっこいい」長友佑都も絶賛 サッカー日本代表に緊急入閣、背中で選手を引っ張る存在感

初練習ではつらつとした様子を見せた長谷部コーチ（夕刊フジ）

サッカー日本代表は2日、2026年W杯アジア最終予選C組の初戦となる中国戦（5日・埼玉スタジアム）へ向け、千葉市内で始動した。8大会連続のW杯出場を目指す初日の主役は、選手でも森保一監督（56）でもなく、緊急入閣することになった元日本代表主将、長谷部誠コーチ（40）だった。

長谷部コーチの姿に、盟友のDF長友佑都（37）＝FC東京＝は「違和感しかないですね」と笑わせながら、「選手のときよりもコーチとしてのハセさん（長谷部）の方がかっこいいです。オーラが増している。いるだけで落ち着きます」と絶賛した。

長谷部コーチは森保監督が日本サッカー協会に直談判する形で入閣が決まったが、長友は「何ら驚きはなかった。いつかは来る人だと思っていた」と予想された入閣でもあった。長谷部コーチは選手時代から代表の主将を務めてきた。

森保ジャパンでは合宿初日に、初招集の選手や入閣したスタッフが全メンバーの前であいさつするのが恒例だ。長谷部コーチの第一声に選手から期待が集まっていたが、「招集された選手が全員集まっていないから、今日は何も話しません」とスピーチはなし。それでも、背中で選手たちを引っ張る存在感があった。

初日の全体練習は1時間程度で終了したが、長谷部コーチは居残りで初招集の望月ヘンリー海輝（ひろき、22）＝町田＝を指名する形で長友と一緒に3人でボール回しの練習を続けた。

「代表主将を長年やられていた方ですから、ポジティブな面しかない」とチームのまとめ役を期待されているDF板倉滉（27）＝ボルシアMG＝も長谷部コーチの動きに注目していた。

長谷部コーチのデビューは静かではあったが、その周りにはぴりっと締まった雰囲気が漂っていた。　（久保武司）