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元文春エース記者 竜太郎が見た! 「絶対ない」B’z出場に現場サイドも「マジか!?」 ジャンルを超えた〝歌の祭典〟稀有なイベント「NHK紅白」に今後も期待

zakzak by夕刊フジ / 2025年1月7日 6時30分

「昨年の『NHK紅白歌合戦』は初出場のB’zが盛り上げてくれました。『目玉がない』と毎回言われる中、ずっと彼らへオファーしていましたが断られていて、実際松本(孝弘)さんや稲葉(浩志)さんは年末年始を海外で過ごすことが多く、『(出場は)絶対ない』という認識でした。大みそかぎりぎりの発表に、現場サイドからも『マジか!?』という驚きがありました」(NHK関係者)

B'zは別スタジオからの特別企画。朝ドラ「おむすび」の主題歌「イルミネーション」を演奏し終わると松本と稲葉が手前に進み、あっけないと一瞬思わせたが、なんと次に彼らが現れたのがNHKホール。

冒頭、マイクトラブルがあったにも関わらず、稲葉は「LOVE PHANTOM」を歌いあげ、会場のボルテージを一気に上げた。さらに3曲目の「ultra soul」では観客が総立ちに。会場はパフォーマンスに酔いしれた。

「ミスチルや玉置浩二がそうだったようにNHKホールに来ないで出演する大物はいます。B'zもそうかと思いきや、違った。紅白は秒単位で進行するリハーサルを重ねることでも有名ですが、あの登場は完全なサプライズで、有吉弘行や橋本環奈、伊藤沙莉らMCにも知らされておらず、本気で仰天していました。台本もB'z場面は一部が空白のままで、関係者も首を傾げていたんです」(同前)

もはや伝説となったB'zの出演はNHKの動画チャンネルで公開され、合計500万回以上再生されている。ファンでなくとも彼らの演奏、サプライズ演出に魅了されたが、今回の「紅白」の視聴率にどう影響があったのか気になるところ。

結果、番組第2部の平均世帯視聴率は32・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。過去最低だった前回よりも0・8ポイント上昇した。

一方、視聴率低迷の理由に旧ジャニーズ勢が2年連続出演していないことをあげるSNSの声もある。そしてメディアは毎年のように「紅白は時代に合わない」とネガティブなことを言う。筆者も過去に辛く論じたこともあったが、今回はMC陣や出演者の並び、番組全体から細部に至るまでの演出をみると、総じて秀でており楽しめるものだったと思う。「紅白」の主たる顧客はシニアだが、良質なロックやポップスを聞いて育った耳の肥えた世代である。Vaundyやあいみょん、米津玄師、藤井風の音楽性にひかれる人も多い。

考えてみれば、新鋭から熟練、ジャンルを超えてアーティストが集う「歌の祭典」はなかなかに稀有なイベントだ。単純にマンネリで片付ける以上の価値がある気がする。あまり視聴率にとらわれず、次回もいい番組を作ってくれることを期待したい。

■中村竜太郎(なかむら・りゅうたろう) ジャーナリスト。1964年1月19日生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から文藝春秋「週刊文春」編集部で勤務。NHKプロデューサーの巨額横領事件やASKAの薬物疑惑など数多くのスクープを飛ばし、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の大賞受賞は3回と歴代最多。2014年末に独立。16年に著書「スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ」(文藝春秋)を出版。現在、「news イット!」(フジテレビ系)の金曜コメンテーターとして出演中。

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