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ノマドの窓~渡る世間はネタばかり~ 朝のルーティンはテレ朝「じゅん散歩」実に笑える〝適当で抜群〟なコメント、高田純次こそ散歩者にふさわしい

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月17日 6時30分

喜寿を迎えて〝テキトー節〟がますます冴える高田純次(夕刊フジ)

どこにも出勤しなくていいノマドの僕、平日のルーティンのひとつが「午前9時55分になったらテレビ朝日の『じゅん散歩』をBGVにして、コーヒーを飲む」ことだ。

決まった時間にお決まりのテレビ番組を見ることがなくなって何年になるだろうか。思い返せば、このコラムの第1回(2021年11月2日掲載)が<「クイズ!脳ベルSHOW」をもっと世間に知らしめたい>という内容で、BSフジを毎晩楽しみにしています、というものだった。

残念ながら、いつの間にか週イチOAになってしまい、僕自身の夜の過ごし方が変わったことで遠のいてしまった。

そして、ここで改めて表明すると、多くの方がルーティンとしている、NHK朝の連続テレビ小説や、日曜夜8時の大河ドラマを生まれてこの方、一度も見たことがなく「放送を楽しみにしている」という番組は皆無だ。

そんな暮らしに、ただひとつ「じゅん散歩」だけは画面に映っていてほしいのでわざわざ流している。しっかりと見るぞ、ではなくて、高田純次さんが映っていて、好き勝手なことをしゃべっていて、ガハハッと笑っている様子をちらりと垣間見ている感じ。

それでいいのだ。じっくり見るよりも、街を歩いていたら「あ、あれ、高田純次だ」と気づいて、しれっとすれ違うぐらいがちょうどいい。

この番組のテイストがまさにそれだ。散歩シリーズの初代は「ちい散歩」の地井武男さんで、とても好感を持てたけれど、頑張って歩いているところが気になった(地井さんらしかったけれど)。

「若大将のゆうゆう散歩」の加山雄三さんにも期待したが、なんとなくぎこちなく、引き継ぐことになったときに公になった事実には笑ってしまった。「加山さんは歩くのが嫌いだった」。何だそれは!

そして三代目散歩者、高田純次―彼こそが散歩者にふさわしい。彼の形容詞として〝適当〟がよく使われるが〝適当〟は褒め言葉である。

散歩の途中で立ち寄る店でまずあいさつとして、適当な自己紹介をするのが素晴らしい。「すいません、私、レディ・ガガと申しますが、テレビ朝日の『どら焼き大好き!』という番組でして」などと言って入店していく。それはアドリブだが、実に笑えるあいさつなのだ。

つまみ喰いした感想も、店を後にする時のお礼も、実に〝適当で抜群〟なコメントだ。

平日の朝は「じゅん散歩」を流しておくと「今日もこんな感じでいいよな」と、気楽な1日が始められます。 (火曜日掲載)

■東野ひろあき(ひがしの・ひろあき) 1959年大阪生まれ、東京在住。テレビ・ラジオの企画・構成(山寺宏一&野沢雅子のFM大阪「ニュー・ノーマル・ライフ」など)、舞台脚本(「12人のおかしな大阪人」など)や演出(松平健とコロッケ「エンタメ魂」など)、ライブ企画&プロデュース(キムラ緑子と大谷亮介の「ドリー&タニーライブ」など)、コメディ研究(著書『モンティ・パイソン関西風味』など)、他幅広く活動。猫とボブ・ディランをこよなく愛するノマド。

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