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岩田明子 さくらリポート 与党過半数割れの〝混乱期〟こそ有効活用を 7日の両院議員懇談会、自浄作用試される自民党 首相に居座る石破氏の自己矛盾

zakzak by夕刊フジ / 2024年11月6日 6時30分

多数派工作のプロセスとしても、自民は早い段階で28議席の国民民主に絞り込んだが、立憲民主党(148議席)や、日本維新の会(38議席)への働きかけをもっと真剣に進めてもよかったのではないか。

衆院選では、参政党が3議席、日本保守党が3議席を獲得するなど、新興政党が一定の支持を得た。これは既成政党に対する国民の忌避感が強まっていることを意味する。

各党が訴える政策の最大公約数をどうすれば実現できるのかという観点から、与野党が話し合う新たな枠組みやシステムをつくるべきではないか。過半数を占める政党がなくなったという混乱期を有効に活用してほしい。

■岩田明子(いわた・あきこ) ジャーナリスト・千葉大学客員教授、中京大学客員教授。千葉県出身。東大法学部を卒業後、1996年にNHKに入局。岡山放送局で事件担当。2000年から報道局政治部記者を経て解説主幹。永田町や霞が関、国際会議、首脳会談を20年以上取材。22年7月にNHKを早期退職し、テレビやラジオでニュース解説などを担当する。月刊誌などへの寄稿も多い。著書に『安倍晋三実録』(文芸春秋)。

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