なにがあってもゴキゲンちゃん 女一人旅（8）伊香保も終わり 竹久夢二美術館に水沢うどん、水澤観世音、グリーン牧場も行けて大満足

（夕刊フジ）

伊香保グリーン牧場で大拍手をした私は、石段街（いしだんがい）へ行き、求めていたサラズテラスアライヤさんの生姜焼き定食をいただきました。肉厚のポークに優しい生姜とお醤油の旨味、なんてったってお肉がものすごく柔らかくて、思わず「あー」と吐息が漏れる美味しさでした。

定食には水沢うどんも付いていて、これがまた美味しいの何の。コシがあって締まってて喉越しが格別に良いのです。ごまだれポン酢の味付けも食が進みます。定食が美味しすぎたあと、ホットコーヒーをガブガブ飲んだらコンプリートかと思いきや、「あ！どら焼きアイスが食べたい！」と自分でもビックリするような食欲を発揮！

伊香保の階段が私のお腹を減らしてくれてたのかなぁ？と勝手に感じながら、どら焼きアイスのお店へ。気持ち変わらずに注文。アイスの冷たさとどら焼きの甘さが絶妙で最高！大きさもカスタネットくらいで思わずタントタタン！！とリズム良く食べちゃいました。

そろそろタイムリミットです。帰りのバスの時間まで30分。バス停まで2キロ弱あり、石段街にある岸権旅館でタクシーを呼んでいただきました。運転手さんにバス停に行く前に河鹿橋に寄っていただき、教えてもらった湧き出る温泉スポットで温泉水も飲みました。

食欲お化けと化した私は湧き出る温泉水もグビグビモード。バタバタと写真を撮りバス停へ。運転手さんがとっても良い方で、お饅頭屋さんやお薦めのお店なんかを程よいテンションで教えてくださいました。

お別れをして無事バス停に。と思いきや最後の最後にバスが来るまで残り8分のところでトイレに行きたくなり、日帰り温泉施設へ駆け込み寺！快くトイレを貸してくれた優しい店員さんに感謝しつつ、小走りエミコ。お礼を伝えなんとか新宿行きバスに乗れました。

ゆとりがあると思ってもなんだかんだバタバタしちゃいましたが、行きたかった竹久夢二美術館に水沢うどん、水澤観世音、グリーン牧場も行けて大満足でしたが、「温泉に浸かってない！」とバスのなかで気付き、伊香保温泉に行ったのに何をやってしまったのかと一瞬落ち込みましたが、次は温泉から行く理由ができたってことで、ゴキゲンちゃんで高速道路からの街並みを見ることにしました。これにて伊香保女一人旅「完」です。

■川村エミコ（かわむら・えみこ）　1979年生まれ。神奈川県出身。東京経済大学卒業。2003年からピン芸人として活動し、08年10月に白鳥久美子とお笑いコンビの「たんぽぽ」を結成。10年にフジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ！」の新レギュラーに。現在は日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ！」などで活躍するほか、自身のYouTube『おかっぱちゃんねる』も話題。「こけし」集めの趣味や、温泉ソムリエアンバサダー、夜景鑑賞士の資格も持つ。23年から三浦市の〝みうら観光大使〟に就任。初の書き下ろし楽曲「優しさモンスター」配信中。