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〝ポスト岸田〟へ駆け引き活発化 茂木氏・石破氏・高市氏ら有力候補に動き 「党内では『誰でもいいから交代』の声」有馬晴海氏

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月20日 11時41分

国会最終盤で「ポスト岸田」に向けた動きが活発化した。自民党の茂木敏充幹事長や、石破茂元幹事長、高市早苗経済安保相ら有力候補が、講演会や勉強会に相次いで出席したのだ。岸田文雄内閣への支持率は「退陣水域」に下落し、自民党への世論の怒りも拡大しつつある。次期衆院選での「下野」も現実味を増してきた。次期総裁選を9月に控え、党内では局面転換を狙った駆け引きが激しさを増しそうだ。

下野も現実味

「四面楚歌(そか)とは感じていない」「経済をはじめ、さまざまな課題に結果を出すことに専念しなければならない。それ以外は考えていない」

岸田文雄首相は19日の党首会談で、引責による〝退陣〟を求められ、続投への姿勢を貫いた。

ある自民党議員は「国民世論は岸田首相に『落第点』を突き付けたが、気にするそぶりがない。これでは選挙に負け続ける。『岸田降ろし』に慎重だった党内も、さすがにざわつき始めた」と語る。

茂木氏 菅氏とは会食

こうしたなか、茂木氏は同日、党本部で中堅議員ら約50人を前に約30分間講演した。派閥裏金事件に触れ、「国民の信頼回復に向け、力を合わせて頑張っていきたい」と呼びかけたという。

茂木氏はさらに、東京都内のステーキ店で、岸田政権と距離を置く菅義偉前首相と会食した。菅氏は6日にも、萩生田光一前政調会長、加藤勝信元官房長官、武田良太元総務相、小泉進次郎元環境相と会食し、注目された。

一方、世論調査では人気のある石破氏、保守層の根強い支持を受ける高市氏は同じ時間帯、国会内でそれぞれ、勉強会を開催した。

石破氏は、二階派出身の中曽根康隆氏をゲスト講師に呼び、約20人が、海外の福祉制度を参考にした政策立案について協議した。会合後、石破氏は記者団に「ポストとカネに関係なく集まる集団に意義がある」と強調した。

高市氏は、約10人と「日本の外交課題」について意見を交わした。高市氏は、党内の勉強会「『日本のチカラ』研究会」を主催し、安保や経済政策などを討議する勉強会を続けてきており、総裁選への動向が関心を集めている。

今後の政局をどう見るか。

政治評論家の有馬晴海氏は「岸田首相は党首討論で、1日でも長く首相を続投する意欲が十分だと分かった。口が裂けても『四面楚歌』とはいえない。一方、自民党内は『岸田では絶対に勝てない』という確信を持ちつつある。岸田首相に退陣や総裁選不出馬の意思がない以上、『誰でも良いから交代すべきだ』との声も強まっている。今後、総理総裁の有力候補や、周囲に推された人物による『ポスト岸田』の動きが本格化するだろう」と語った。

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