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エンタなう 口コミで興収10億突破! 涙腺崩壊の58分劇場アニメ、映画「ルックバック」 京アニなど凶悪事件を投影した凄惨な場面も

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月21日 10時0分

アニメ映画「ルックバック」が、公開後3週間を待たず、興行収入10億円を突破した。原作は「チェンソーマン」の藤本タツキ氏による長編読み切り漫画で、少年ジャンプに掲載されるや大反響。その世界観を押山清高監督が過不足なくスクリーンに昇華させ、口コミで評判だ。公開規模も拡大している。

小学4年生の藤野と不登校の京本の少女2人が、学年新聞で4コマ漫画を担当するうちに、互いの才能に気づき、切磋琢磨して成長してゆく物語。得意の漫画で周囲にちやほやされてきた藤野は、天性の画力に恵まれた京本の出現に嫉妬し、一度は漫画を断念する。ところが、京本は藤野の漫画に心酔して「先生」と崇めていたことを知って無二の親友になる。

2人が雪深い山形に暮らしながら、中学、高校と漫画を共作し続けて賞を射止めるまでの過程は、藤子不二雄の「まんが道」をほうふつ。ところが、プロの道へ進む藤野と、大学で画力を極めたい京本は突然コンビを解消。それぞれを数奇な運命が待ち受ける。

発生から5年目の京アニ事件など昨今の凶悪事件を投影した凄惨な場面があり、2人の行く末を印象的な飛躍で描く。時空を超えたSF映画として話題になった「インターステラー」のような2人の絆の描写が、意外な角度から涙腺を崩壊させる。上映時間58分。固唾を呑み見届ける人たちで館内は静まりかえっていた。これ以上の尺は必要ない密度の濃さ。称賛が広がるのも納得だ。(中本裕己)

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