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東京地検特捜部、自民・堀井学衆院議員の事務所などを家宅捜索 有権者に秘書を通じて香典配布した疑い 若狭勝弁護士が見解

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月18日 11時29分

自民党の堀井学衆院議員(52、比例北海道)が、選挙区内の有権者に秘書を通じて自分名義の香典を配布していたとされる問題で、東京地検特捜部は18日、公選法違反(寄付行為)などの容疑で、東京都千代田区にある堀井氏の議員会館事務所や、港区にある議員宿舎に家宅捜索に入った。特捜部はすでに元秘書から任意で事情を聴いており、本格捜査を進める。

関係者によると、特捜部は、堀井氏も所属した安倍派の政治資金裏金事件の捜査過程で不透明な資金を把握し、堀井氏の元秘書ら複数の関係者から香典配布を確認したとみられる。18日付の産経新聞が報じた。

元秘書らは2022年ごろ、堀井氏の指示を受けて選挙区内の有権者が関係する複数の葬儀に出席し、堀井氏名義の香典を渡していた疑いがある。1万円を超える香典のほか、故人の枕元に飾る枕花を贈るケースもあったとされる。

公選法では、政治家が有権者に金銭や、物品を提供することを寄付行為として禁止している。政治家本人が葬儀などに出席して香典を渡す場合を除き、秘書や家族が政治家名義で香典を渡せば50万円以下の罰金が科せられる。

共同通信によると、香典提供をめぐり、事務所内で違法性を指摘された際、堀井氏は「慣例としてやってきた。いきなりやめることはできない」とし、提供を続けるよう秘書らに伝えていたという。

堀井氏は1994年のリレハンメル冬季五輪・スピードスケート男子500メートルの銅メダリスト。北海道議を経て、12年衆院選で初当選した。現在4期目。安倍派の裏金事件では、2018年以降に派閥から受領した還流金計2196万円を政治資金収支報告書に記載していなかった。今年6月、裏金事件などの責任を取るとして次期衆院選に立候補しないと表明していた。

過去の類似事例では、菅原一秀元経産相が選挙区内で香典などを配り、公選法違反罪に問われた。議員辞職を余儀なくされ、東京簡裁に罰金40万円、公民権停止3年の略式命令を下されている。

今後の捜査をどうみるか。

元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は「現在報道されている案件のみであれば、逮捕までには至らないだろう。菅原元経産相の事件に近く、略式起訴程度ではないか。ただ、あくまで一般論だが、特捜部は軽微な事件を端緒に、もう少し大きめの別の目的を狙うことがある」と話した。

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