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室谷克実 深層韓国 訪韓の岩屋外相、歴史問題で国会議長の〝垂範〟に黙々のお粗末 左翼政党は「SNS検閲」まで…韓国は自由陣営に残留か北朝鮮化か岐路に

zakzak by夕刊フジ / 2025年1月17日 6時30分

岩屋外相(右)と、韓国の禹元植国会議長=13日、ソウル(外務省HPから)(夕刊フジ)

国民を扇動し、国民の怒りをエネルギーとして自らが進む政党―。言うならば、「衆愚政治」の推進政党は世論の動きに敏感だ。韓国の左翼政党「共に民主党」は、その典型だ。

年末来の世論調査の結果は「民主党続落、与党続伸」で、1月中盤には拮抗(きっこう)状態になった。

すると民主党は「SNSなどによるフェイク情報の拡散が、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領・与党支持を高めている」として、SNS検閲の立法化まで公然と口にし始めた。

「われわれに都合の悪い情報は遮断する」―政権を正式に取る前から、彼らの本音が「韓国社会の北朝鮮化」であることをあらわにしたと言えるだろう。

韓国はいま、「国会多数派の意思」という名の下で、民主党の独裁政治体制へと進みつつある。「国会多数派の意思」とは「民主党の意思」だ。民主党は「李在明(イ・ジェミョン)代表の私党」だから、実態は〝李在明独裁体制〟に他ならない。逆らう閣僚、公務員は弾劾する―。北朝鮮の公開処刑に通底する恐怖政治だ。

民主党は尹大統領を弾劾しただけでは満足せず、「内乱と外患の首魁(しゅかい)」に仕立て上げた。警察が早々と、民主党の隷属組織に転落したことは、今後の韓国社会を大きく左右する。

警察は、文在寅(ムン・ジェイン)政権に早々となびいた。尹政権は警察に厳しく対応した。それで警察は「尹弾劾」が国会で議決されるや、「尹は内乱の首魁」と決め付けて先走った。民主党政権が成立したら、警察は北朝鮮の国民監視機関のような役割を担うのだろう。

年末の本連載で書いた通り、「暗くて赤い韓国」へと進む蓋然性が高いのだ。

そうしたなか、岩屋毅外相が訪韓した。最初の公式日程は国立墓地であるソウル顕忠院への参拝だった。岩屋氏は靖国神社に参拝したことがあるのだろうか。

岩屋氏は次いで、民主党ナンバー2の禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長を表敬した。

韓国の報道を見れば、議長が「日本政府がより前向きな姿勢で歴史問題を直視することで、日韓関係がより安定的で未来志向的になるだろう」などと垂範を垂れ、外相は黙々と聞いていた。

媚中派政治家が中国を訪問し、中国高官の手前勝手な垂範に、ひれ伏していたのを思い出す。

韓国が自由陣営に留まれるか、北朝鮮化の道を進むのか―。わが国の安全保障に重大なかかわりがあることを再確認しなくてはならない。 (ジャーナリスト)

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