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高市早苗氏〝逆転の戦略〟とは 自民党総裁選、進次郎氏一歩リード 安倍元首相の〝遺志〟胸に「政界屈指の保守政治家」追撃なるか

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月9日 11時32分

政治評論家の有馬晴海氏は「報道各社の世論調査は、『石破氏と小泉氏がトップ争い。少し離れて高市氏』という傾向で共通していた。国会議員票を加味すると、『石破氏と小泉氏の決選投票』という見方が多かったが、ここに来て高市氏の支持が着実に広がっている。自民党と他党の決定的な違いは『保守政党』であることだ。党が揺らぐいま、憲法改正や外交・安全保障で確固とした持論がないと『岩盤保守層』の支持は得られない。これに『女性初の宰相』という要素が強調されれば、高市氏の存在感は高まっていく」と語った。

自民党総裁選をあざ笑うように、中国軍の偵察機が先月26日、長崎県沖の日本領空を初めて侵犯した。中国海軍の測量艦も同月31日、鹿児島県沖の日本領海に侵入した。総裁候補には「親中派」や「知中派」議員が多々おり、これらに毅然(きぜん)と猛反発したのは高市氏ら数人だった。

鈴木哲夫氏「政策論争で局面打開も」

ただ、保守派議員は〝分裂模様〟だ。

「刷新感」を期待する若手・中堅議員の支持は、真っ先に出馬表明した小林鷹之前経済安保相(49)に集まる。保守論客で多数の党員を獲得している青山繁晴参院議員(72)も出馬意欲を維持している。

前出の鈴木氏は「自民党支持層の3割は『強固な保守』だ。本来なら高市氏支持に回る票が割れているのが高市苦戦の原因だ。ただ、過去最長の選挙期間(15日間)となる総裁選は、『地力』勝負だ。論戦になれば地金が出る。国内外が注目する討論会で、国家観と政策論に強みがある高市氏が力を発揮すれば、局面は開けるかもしれない」とみる。

12年9月の総裁選では、1回目の投票で2位だった安倍氏が、石破氏を破って逆転勝利した。当初、安倍氏は「決選投票に残るのも難しい」と言われていた。

有馬氏は今後の展開をこう予測する。

「本質的に『安倍路線』の継承もポイントといえる。高市氏は強固な保守系であると同時に、明確に安倍氏を継承するスタンスを示してきた。裏金問題で大打撃を受け、分散した最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の支持は現状では割れているが、保守の埋没に危機感を強めた保守層の支持が高市氏に集まれば、新たな展開になるだろう」

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