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山上信吾 日本外交の劣化 日本外務省は問題点だらけ 内向き志向、交渉力・発信力の低下 本省勤務にしがみつき…永田町をチョコマカする〝内交官〟たち

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月26日 6時30分

仮に、「ことを荒立てるな」という指示が官邸から来ていたとしても、かつ、政治家の腰が引けていたとしても、「世界標準では当然のことです」として外務次官が大使を呼びつけて、相手の目を見据えて厳重に抗議する。そうした「吏道(りどう=役人であるからには踏み行うべき道義)」さえ、廃れてしまったのか?

最後は「発信力の低下」。

歴史問題を持ち出されるたびに、慰安婦問題では河野談話、それ以外では、村山談話に逃げ込む安易で小ざかしい姿勢が、歴史問題の長期化と補償要求を招いてきたことに頭が回らない愚。致命的だ。

こんな劣化を見過ごしておくことはできないのだ。

■山上信吾(やまがみ・しんご) 外交評論家。1961年、東京都生まれ。東大法学部卒業後、84年に外務省入省。北米二課長、条約課長、在英日本大使館公使。国際法局審議官、総合外交政策局審議官、国際情報統括官、経済局長、駐オーストラリア大使などを歴任し、2023年末に退官。現在はTMI総合法律事務所特別顧問などを務めつつ、外交評論活動を展開中。著書に『南半球便り』(文藝春秋企画出版)、『中国「戦狼外交」と闘う』(文春新書)、『日本外交の劣化 再生への道』(文藝春秋)。

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