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〝DeNA胴上げ投手〟森原康平、大台突破は移籍成功の証し…コロナ禍が生んだ数奇な運命 4300万円増の年俸1億円で契約更改

zakzak by夕刊フジ / 2024年11月30日 12時0分

1億円プレーヤーとなった森原。色紙に「地道が近道」と書いた=29日、横浜市内(夕刊フジ)

DeNAの森原康平投手(32)が29日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、4300万円増の年俸1億円でサインした。

今季は抑えに定着し、58試合に投げ、2勝6敗29セーブ、11ホールド、防御率2・41。26年ぶり日本一の胴上げ投手となり「(シーズンを)完走して『強い選手』というテーマを達成できた」と充実感をにじませた。

森原は2016年ドラフト5位で楽天に入団。19年には64試合に投げ29ホールドと活躍し、日本代表に選ばれたこともあった。しかし22年は1月に右肘を手術した影響で3試合の登板。ここで転機が訪れた。

同年の7月28日に伊藤裕季也内野手との交換トレードでDeNAに移籍。ある球団関係者は「最初、トレードで来るのは別の選手だった。ところが、その選手が新型コロナウイルスに感染。楽天はどうしても伊藤が欲しいということで、森原が交換要員になった」とドタバタとなった内幕を明かす。

DeNAに移籍後も右肘の状態が万全ではなく8試合の登板に終わったが、昨年は46試合に投げ17セーブ、10ホールドとフル回転。移籍の経緯を森原も「知りませんでした。初耳です」と驚いたが、大ブレークし年俸が大台に到達したのだから大成功だ。

「今も期待して使ってもらっているので、それはうれしいですよね。頑張ろうという気持ちになります。(移籍後の大活躍は)結果的にという感じですけど」と森原は話すが、球団では秋山登、佐々木主浩に次ぐ日本シリーズ胴上げ投手として、球団史に名前を刻んだ。 (塚沢健太郎)

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