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尖閣周辺で初めての暴挙 中国、砲搭載船4隻が日本領海に同時侵入「岸田政権の弱腰外交に…強硬派が増長も」島田洋一氏

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月8日 15時0分

中国共産党政権が、沖縄県・尖閣諸島への野心を一段高めてきた。7日午前、尖閣周辺の日本領海に機関砲のようなものを搭載した中国海警局の船4隻をほぼ同時に侵入させた。領海に砲搭載船4隻が同時に入ったのは初めてとみられる。中国海警局は同日、「管轄海域でのパトロールを今後強化する」との報道官談話を発表した。尖閣諸島は、歴史的にも国際法上も日本固有の領土である。岸田文雄政権は主権を守り抜けるのか。

「誠に遺憾で、受け入れられない」

林芳正官房長官は7日の記者会見で、中国の暴挙についてこう語り、外交ルートを通じて厳重に抗議したことを明らかにした。得意の「遺憾砲」を発射したわけだが、習近平国家主席=顔写真=率いる中国に効果があるのか。

前述の中国海警局の報道官談話では、尖閣諸島を中国固有の領土と勝手に主張し、尖閣周辺での航行は「国家主権や海洋権益、地域の平和を守る」活動だと強調。日本側による「主権侵害や挑発の企ては必ず打ち砕く」などと常軌を逸した姿勢を示しているのだ。

第11管区海上保安本部(那覇)によると、4隻以上の砲搭載船が接続水域に入ったケースとしては、岸田首相が外相時代の2016年8月6~9日に最大7隻という記録がある。この際は領海にも断続的に侵入したが、何隻が入ったかは確認できていない。

海警局船は最近、4隻セットで航行している。うち1隻だけが砲を搭載しているケースが多く、領海に入った4隻すべてが砲を搭載しているのを確認したのは初めてという。

ちなみに、接続水域を含めて尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは7日で169日連続で、日本政府による12年9月の尖閣諸島国有化後、最長の連続日数を更新した。

このタイミングで、中国が砲搭載4隻を領海侵入させたことをどう見るか。

福井県立大学の島田洋一名誉教授は「中国は、台湾の頼清徳総統の就任式(5月20日)後、台湾周辺で大規模な軍事演習を始めた。今回の尖閣周辺での動きも、あおり行動の一環だろう」といい、こう分析した。

「靖国神社での落書き・放尿事件など、日本を侮辱する行為が行われたにもかかわらず、岸田政権は、上川陽子外相が中国に『懸念』を表明したぐらいだ。もし、米国のアーリントン国立墓地で同様の行為が行われたら、米国ではものすごい騒ぎになる。岸田政権の〝弱腰〟な外交姿勢を見て、中国の対日強硬派が増長した可能性もある」

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