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花田紀凱 天下の暴論プラス 「バイデン化は避けたい!」と10数年ぶりに脳ドック 大統領選撤退に複雑な思い 最近の言動を見ていて他人事とも思えず

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月25日 15時30分

MRIの検査も受けた(夕刊フジ)

バイデン米大統領の大統領選撤退のニュースを複雑な思いで聞いている。

何を隠そう、ぼくはバイデン大統領と同じ、1942年生まれなのだ。

ちなみに小沢一郎氏、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記、リビアの元最高指導者カダフィ大佐、みな1942年生まれ。ロクな者がいない(笑)。

バイデン大統領の最近の言動を見ていて他人事(ひとごと)とも思えず、10数年ぶりに脳ドックを受診した。

というのは、70歳になったとき、もう人間ドックの類いは一切受診しないと決めたからだ。

元拓殖大学総長の渡辺利夫さんが、著書に大略、次のようなことを書いていた。

――人間も生物だから、齢を取れば、必ず体のどこかが悪くなり、いずれ死んでいく。そんな生物の掟(おきて)に抗(あらが)うのはバカバカしいから、私は人間ドックなどは受けないことにした。

むろん病気になって体が痛んだりしたら、それは医者に行って緩和してもらうけれど――

この渡辺さんの主張にいたく共感してしまったのだ。

が、バイデン大統領のようになっても周りに迷惑をかけるから脳ドックだけは受けておこうと思ったのだ。カミさんもうるさいし。

まず問診。

医師が、若いとびきりの美人だった。

この美女に、「お幾つですか」と聞かれ81歳と答えると

「エッ、ホントですか。お若いですねぇ」

これで、すっかり気を良くしてしまった。

後日、会社でその話をしたら、部下が、

「ハナダさんも甘いなぁ。全員にそう言ってるんですよ」

そうかなぁ?

次いで、いろんな図を見せられたりして、5問ほど記憶力を試すテスト。

「時計で11時10分を書いてください」

バカにすんじゃないとムッとしたが書きましたよ、ちゃんと。

そういえば、友人の小森敦己クンがクルマの免許更新で怒っていたことがある。

「75歳以上は認知機能検査というのがあって、ちょっとバカにされたような気になるんだよ。

『これから、表を出しますので指示した数字に斜線を引いてください。例えば『1と4』と言ったときは1と4に斜線を引いてください』

『今日は何年何月何日ですか? 曜日は? 今は何時何分ですか?』」

これならバイデン大統領だってできるだろう。

先輩の堤堯さん(元文藝春秋常務)は、余りの愚問続きに怒って、途中で帰ってしまったという。

話を脳ドックに戻すと、記憶力テストの最後に、最初の質問に戻って「もう一度、順に言ってください」。

これで挫折した。

「30点満点で26点が合格点なんですが、ハナダさん25点でギリギリでした」

美女医が慰めてくれた。

その後、MRIに入って検査。キーンと音がしますからと耳栓をした。寝不足のせいか、すっかり眠り込んでしまった。

「眠る人も珍しいです」

結果は、ま、年齢相応の脳の変化は見られるものの、心配するほどのことはないという診断で、安心した。

「ハナダさん、もう編集長、引いてください」

なんて部下から宣告されぬよう、バイデン化を避ける努力だけは続けよう。

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