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勝者のワザ 川崎春花 体ではなく胸郭を捻る〝進化型スイング〟インパクトゾーンが長くなり、方向性も向上

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月14日 10時0分

ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ優勝

女子プロのスイングは、ここ5年ほどで大きく変わってきた。横振りからタテ振りへの変貌である。長いこと腰、肩は回すものと認識されてきた。腰のターンでテークバックし、そこから肩をターンさせることで深く、大きなトップスイングを作るというのが、スイングの基本とされてきた。

腰を大きくターンさせると左ヒザは右ヒザに寄せられ、左カカトが上がって下半身の動きは一見ダイナミックになるように思える。そして、肩のターンも深くすることで、トップスイングではほとんど右足に体重が乗り、自分から見て体は「く」の字のようになるのが主流となっていた。

現在でもこういったスイングをしているシニアゴルファーやベテランゴルファーも少なくない。だが、若返った女子プロたちに、こういったスタイルは見られない。スイング軸はアドレス時のままにたもたれ、傾きが大きくなったり、左右にぶれることもない。

実は、動かす場所が違うのだ。腰も肩も自分からはターンさせない。動かすのは胸郭。両腕を胸の前で組んで胸郭を右に捻ってみよう。すると、下半身の動きは最小限で、上半身をワインドアップすることができることに気づけるはずだ。左ヒザは右ヒザに近づくように内側に入るのではなく、むしろ前に出る格好になる。このとき、顔をボールに向けておくと、より強く体が捩られ、エネルギーが蓄積されることも実感できる。

川崎は、デビュー時から、こうした動きを身につけていた。小さく、無駄のない動きで捻転を作り、ダウンスイング以降は、一気にエネルギーを解放していく。こちらは、バックスイングとは逆にトップでの顔の向きを一瞬キープした状態で胸郭を左に捻り戻すことがポイントになる。こうすることで、横への動き(スライド)を封じ、腕、クラブを速く振ることができる。

体をターンさせるのではなく、うねらせて使うのが、川崎はじめ若い女子プロたちのスイングなのだ。スイングスピードが速くなるばかりでなく、インパクトゾーンも長くなって方向性も向上する。

■川崎春花(かわさき・はるか) 2003年5月1日、京都市生まれ。21歳。父親と姉の影響で7歳からゴルフを始める。大院大高2年時に全国高校選手権優勝。21年プロテスト合格。22年日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯で、19歳133日の大会最年少優勝を飾りツアー初勝利。ツアー通算3勝。158センチ。

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