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新・親も知らない今どき入試 MARCH実合格者数ランク、山手学院が396人で首位 実合格率が高いのは立教大、最も低いのは青山学院大

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月5日 15時30分

難関私立大の実合格者数ランクの2回目は、明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大の合計実合格者数を集計した、「MARCHの実合格者数ランク」を紹介しよう。実合格者数とは、同一人物が同じ大学にいくつ受かっても1人としてカウントしたものだ。

データは、総合型選抜や学校推薦型選抜など、全ての入試方式における現役合格者数を調査し、回答があった1598校について、大学の付属・系属校などを除いて集計したもの。埼玉の浦和(県立)や千葉の千葉(県立)、東京の日比谷や開成、神奈川の聖光学院など、非公表や未回答の学校もある。

多様な入試方式があり学部・学科の併願が可能な私立大は、1人で複数の合格を得ることが可能だ。では、実際の各大学の1人当たりの合格学部数はどのくらいなのか、実合格率(延べ合格者数÷実合格者数)を見ていこう。

MARCHの中で実合格率が最も低いのは、青山学院大の1・24。合格者の平均学部数が1・2学部ということだ。他大学の実合格率は、低い順に中央大1・28、法政大1・29、明治大1・37、立教大1・42となり、MARCHの中では立教大の実合格率が高い。予備校関係者は言う。

「立教大の一般入試は、多くの学部が5回の受験機会を設けている。第一志望の受験生にとって併願しやすい環境が、1人当たりの合格数を多くしているのでしょう」

立教大は高めだが、総合型や学校推薦型で合格できるのは原則として1学部ということを勘案しても、MARCHの1人当たりの合格数は2学部もない。

MARCHの実合格者数ランキング1位は山手学院。MARCHに強い学校として知られており、延べ合格者581人に対し実合格者は396人で、実合格率は1・47。合格者が最も多いのは明治大の113人で、卒業生の23・6%が合格している。次に多いのが法政大86人で、青山学院大74人、中央大65人、立教大58人が続く。

2位は実合格者386人の開智で、3位は厚木。厚木も明治大の合格者が多く、実合格者361人中、120人を占める。卒業生に対する占有率は、山手学院を上回る33・9%だ。

4位の朋優学院は、首都圏の私立進学校では数少ない附属中学を持たない高校単独校ながら、東京の私立校ではトップとなる359人が合格している。

大学別に実合格者数の上位校をみておこう。

明治大は川和124人、厚木120人、山手学院と湘南(21位)が各113人。青山学院大は桐蔭学園79人、厚木78人、山手学院74人。

立教大は浦和・市立(14位)69人、新宿66人、洗足学園(14位)と淑徳与野(37位)が各65人と、ベスト10圏外の学校が上位に名を連ねる。

中央大は八王子東(20位)75人、開智73人、桐蔭学園71人。法政大は朋優学院106人、開智105人、大宮開成101人となっている。

■井沢秀(いざわ・しげる) 大学通信情報調査・編集部部長。1964年2月6日、神奈川県生まれ。明治大学卒業後、受験情報・分析を主力事業とする大学通信入社。大学の入り口(入試)から出口(就職)まで、情報を収集し発信中。中高・大学受験の案内書・情報誌を編集するほか、新聞社系週刊誌、経済誌などへの情報提供と記事執筆を行う。

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