ロッテ・佐々木朗希、終盤でも露呈〝足攻の弱点〟「足で攻めるぞ！」意思統一した楽天に計3盗塁献上、小郷は2度とも生還

佐々木（右端）は勝って反省の投球内容＝8日、ZOZOマリン（夕刊フジ）

ロッテ・佐々木朗希投手（22）が8日の楽天戦（ZOZOマリン）に先発し5回3失点。打線の援護もあり8勝目を挙げたが、シーズン序盤から指摘されてきた足攻対策の課題は克服ができずにいる。

メジャー複数球団のスカウト陣がネット裏で見守るなか、初回から直球がシュート回転して制球に苦しみ4四球。変化球に頼らざるを得ない配球パターンを読まれ7安打を浴びた。さらに、試合前に「佐々木を足で攻めるぞ！」と意思統一を図った楽天ベンチの術中にはまり、俊足の小郷と辰己に計3盗塁を献上。小郷には2度とも生還を許した。5月に佐々木と2度対戦した日本ハムが足を使ってかき回したのとそっくりの戦法で弱点を突かれ、本人は「状態が上がらない中で工夫しないと…」と唇をかんだ。

現在3位のチームは2位日本ハムに4・5ゲーム差をつけられ、4位楽天ともまだ2・5差。佐々木に四球と足攻の悪循環が続くようでは、クライマックスシリーズ（CS）進出を争うライバルとの直接対決で、切り札としては計算しづらい。CSの短期決戦はなおさらだ。

「シーズンの残りは短い。いい感覚を見つけてやるしかない」と佐々木。そのシーズン後にはメジャー挑戦の可能性もあるが、ロッテファンに拍手で送ってもらえるような最後のひと花を咲かせられるか。　（山戸英州）

ロッテ―楽天20回戦（ロッテ11勝8敗1分、17時、ZOZOマリンスタジアム、2万5650人）

楽　天　100020110－5

ロッテ　00204012×－9

（勝）　佐々木15試合8勝4敗

〔敗〕　内20試合6勝8敗

（本）　ソト16号②（渡辺翔）