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歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡 中森明菜、デビュー26年目に異例の演歌歌手に転身 狙いは「ボーカル力を引き出したい」アルバムの収録曲は投票で決定

zakzak by夕刊フジ / 2024年11月26日 11時0分

デビュー25周年を迎え心機一転、新たなチャレンジだった。これも「明菜のボーカル力を引き出したい」ことが企画の狙いだった。収録曲は「明菜に歌わせたい演歌」と題した曲目投票も行った。しかもサウンド・プロデューサーには千住明氏を起用し「ダイナミックな演歌・歌謡曲の世界を描いた」という。ある業界関係者が振り返る。

「ポップスの歌手が、演歌のカバーアルバムを出すなんて聞いたことがなかったですね。当然、音楽業界でも初めてのケースでした。しかもタイトルが『艶歌』です。『四十路艶歌』のほうがハマったなんて皮肉る声もありましたが、音楽評論家からは『明菜の魅力は何と言ってもボーカル力。その彼女の武器を生かして演歌のアルバムを出すことは音楽業界にとってもプラス』と評価する声もありました。しかも明菜が演歌を歌うのは『新たなファン層獲得にもなる』との意見もありました。もっとも(ユニバーサルの)制作担当者は『日本人のDNAとして残る演歌への共感、琴線に触れる歌心に、日本再発見の思いをこめた明菜流のアプローチがされたエキゾチックなアルバムを目指す』などとアピールしていましたが…」

収録曲は投票だったが「作家(作詞家、作家)や楽曲の権利会社からの問い合わせも多かった」とし、「やはり明菜に歌ってもらえば注目度もアップしますからね」と制作関係者は話した。 (芸能ジャーナリスト・渡邉裕二)

■中森明菜(なかもり・あきな) 1965年7月13日生まれ、東京都出身。81年、日本テレビ系のオーディション番組「スター誕生!」で合格し、82年5月1日、シングル「スローモーション」でデビュー。「少女A」「禁区」「北ウイング」「飾りじゃないのよ涙は」「DESIRE―情熱―」などヒット曲多数。NHK紅白歌合戦には8回出場。85、86年には2年連続で日本レコード大賞を受賞している。

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