1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

深層韓国 高熱で車軸が伸びた!? 韓国が誇る高速鉄道「KTX」開業32年で8回目の脱線事故 メンテナンスのコスト惜しみ…日本との違い歴然

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月23日 6時30分

韓国が誇る高速鉄道「KTX」が18日、脱線事故を起こした。1992年の開業以来、8回目だ。どの事故も整備不良など「人災」の色彩が濃厚だが、大きな人的被害が出ていないことは幸いだ。が逆に、それが原因の徹底究明と事後対策をおろそかにしているきらいがある。

日本の新幹線も脱線事故を起こしている。1964年の開業以来、2回あった。が、どちらも天災による。新潟県中越地震(2004年10月)と福島県沖地震(22年3月)の時だ。

60年間に天災により2回。32年間に人災型が8回。違いは歴然としている。その違いはどこから来るのか。

2018年12月、韓国のテレビJTBCが「脱線しない新幹線…その秘訣(ひけつ)なき秘訣は」と題する新幹線取材ルポ番組を放映した。

3つ目に出た字幕にあぜんとなった。

「(日本の新幹線では)通信・信号装置の定期点検・保守作業が事実上毎日行われている」

つまり、KTXは毎日、定期点検・保守作業を行っているわけではないので、こんな字幕が出たのだろう。これは空恐ろしいことだ。

今回の事故は、「高熱により車軸が伸びたため、車輪がレールをはみ出した」と当局は推定していると韓国マスコミは報じている。

高速鉄道列車の車軸は最高度の特殊鋼だろうに、熱で伸びることなどあるのか。特殊鋼を伸ばすほどの高熱は、どこでどうして発生して、車軸に伝わったのか。それは常に起きる可能性があるのか―さまざまな疑問が湧いてくる。

しかし、韓国マスコミの事故報道はすぐに、「鉄道公社は列車の遅延で被害を受けた乗客にいくら補償するのか」に移ってしまった。

韓国のポータルサイト・ネイバーのニューススタンドには、メディアごとに主要記事が20本ぐらいは載る。が、20日昼の段階で「事故のメカニズム究明」といった記事は探せなかった。

「大混乱する釜山(プサン)駅で、駅員は乗客たちにどう謝ったか」の方が韓国人の関心事なのだろう。

前掲JTBC番組の最後の言葉は、「(日本では新幹線の)メンテナンスコストを惜しまずにいます」だった。韓国ではメンテナンスコストを惜しむのか。

Kクオリティーのシステムを、メンテナンスコストを惜しみつつケンチャナヨ対応…大きな事故の背後には小さな事故がたくさんあることを説いた「ハインリッヒの法則」を想起せざるを得ない。 (ジャーナリスト・室谷克美)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください