阪神は西勇輝の〝背信KO〟で先発ビーズリーも投入 「結局最後は投手…」〝ブーメラン〟避けたい岡田監督

5失点KOの西勇（右）に岡田監督（左）は視線を合わせず＝20日、横浜スタジアム（夕刊フジ）

崖っぷち2位の阪神は20日のDeNA戦（横浜）に手痛い競り負けで連勝は5でストップ。優勝マジックが6に減った首位巨人とは3ゲーム差に広がってしまった。

ケチの付き始めは先発・西勇で背信の3回途中5失点KO。前回8日のヤクルト戦に続く〝連勝ストッパー〟で「勝負の9月」は自身3連敗…と完全に足を引っ張っている。一戦必勝しかないこの状況で繰り返されるベテランの失態劇…。「結果的に打たれたのがすべて。それ以上はない」と猛省したが、岡田彰布監督（66）は「3回で終わりや。点差が開いてって…開いたらアカンやんか。追い越せんかったからな。前半で4人も投手使ったら、そらもたんわ」とあきれるしかなかった。

誤算はそれだけではない。この日は前川ら好調の打線が一時は1点差まで追い上げたものの、岡田監督が断行した、先発で8勝のビーズリーの救援起用が裏目に…。6月13日以来、本塁打なしだった筒香にダメ押し2ランを浴びるなど3失点と傷口を広げてしまった。

岡田監督は前日19日に「結局、最後は投手なんよ。ウチは無理使いしてない」と自信満々だったが、一歩間違えればその言葉が〝ブーメラン〟と化すのもまた事実。されど、まだあきらめる気はない。（岩﨑正範）

■DeNA―阪神21回戦（10勝10敗1分、18時、横浜、3万3435人）

阪　神000410001－6

DeNA02310030×－9

（勝）　伊勢30試合1勝2敗

〔敗〕　西勇21試合6勝7敗

（本）　オースティン24号③（西勇）、筒香7号②（ビーズリー）