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拉致問題「冷淡」対応に嘆き 横田早紀江さん「総裁選で解決の道筋、徹底議論を」夕刊フジ取材に直言 少ない候補者からの言及

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月6日 15時15分

低調な議論に早紀江さんの嘆きは深い(夕刊フジ)

自民党総裁選(12日告示、27日投開票)に、北朝鮮による拉致被害者家族が嘆きを深めている。被害者奪還に向けた具体的戦略に関する発信や議論が盛り上がっていないからだ。総裁選での「冷淡」対応は、拉致問題の進展にも悪影響を及ぼしかねない。横田めぐみさん(59)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(88)は夕刊フジの取材に、総裁選候補による全身全霊の議論を切望した。

「拉致問題をすっきり解決しなければ、日本国と、未来の子供たちに禍根を残してしまう。総裁選で解決の道筋を徹底議論していただきたい」

早紀江さんは力を込め、こう話した。

だが、現実は違うようだ。多くの候補が相次いで正式に出馬を表明したが、被害者帰国実現に向けた戦略や、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記とのトップ会談に向けたビジョンなど、具体的言及は少ない。

「被害者家族や運動に携わった有志の方々は次々と天に召されている。私に残された時間も少ない。被害者全員に祖国の土を踏ませたいと願い、走り続けてきたが力尽きそうだ。政府、政治家の皆さまに気概がなければ、このまま終わってしまう」と早紀江さんは肩を落とす。

拉致問題は20年以上も進展がない。総裁選不出馬を表明した岸田文雄首相も、自身直轄の「ハイレベル対話」を掲げ、日朝首脳会談を模索したが実現していない。

一方で、拉致問題解決を求める国民世論は根強い。早紀江さんは「拉致事件に怒り、涙する国民の熱意に勇気づけられ、救出運動を続けてこられた。私たち庶民は『水面下交渉』の実態など知る由もないが、リーダーたる政治家は解決への具体策と、ゆるぎない決意を世論に示し、取り組みを引っ張っていただきたい」と話す。

総裁選候補たちが発する一言一句は、日本国の〝決意〟として世界中に発信される。

早紀江さんは語る。

「拉致問題との闘いは私たち親世代で最後にしたい。解決できなければ『国家の恥』だ。北朝鮮も、総裁選など日本の政治のありようを厳しく見つめているはずだ。次のリーダーは必ず被害者を取り戻して、明るい日本の未来を引き寄せていただきたい」

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