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立浪前監督の〝置き土産〟地元企業オーナーら中日の支援継続 志半ばでユニホーム脱ぐも「かわいい後輩、支えてあげてください」

zakzak by夕刊フジ / 2024年12月28日 13時20分

井上新監督(右)の現役引退時のセレモニーで、自身も3日後に引退式を控える立浪前監督が花束を渡した=2009年9月、ナゴヤドーム(夕刊フジ)

待望の就任から3年連続最下位となり、今季限りで中日監督から退いた立浪和義氏(55)。現役時代からかわいがってきた後任の井上一樹新監督(51)のため、自身の大きな〝遺産〟を引き継いだ。

名古屋のファンも財界も待ち焦がれた「ミスター・ドラゴンズ」の指揮官就任により、史上初の2年連続最下位でも観客動員は伸び、ワースト記録を更新した今季も右肩上がりは続いだ。

潤ったのは球団営業だけではない。立浪政権下で選手がもらう監督賞や節目の記録達成時の記念品などは格段にレベルが上がった。「原資になったのが、一代で財を成した地元企業オーナーらによる立浪監督の支援組織。就任時も公式の就任パーティーとは別に、完全非公開で盛大に就任を祝った」と名古屋財界の関係者は明かす。

立浪監督の退任発表を受け、客足やシーズンシートの売り上げだけでなく、選手への〝ニンジン〟にも重大な影響が危ぶまれるなか、一肌脱いだのは指揮官自身だった。

「井上監督になったら支援組織も手を引くと思われていたが、立浪監督が『僕のかわいい後輩なんで、どうか支えてあげてください』と頭を下げて、引き続き同等の支援が得られることになった」と前出関係者。志半ばでユニホームを脱ぎながら男気を見せ、手を離れる選手や後継者のために置き土産を残した。 (山戸英州)

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