1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 政治

岩盤保守層奪還へ 高市早苗氏、総裁選〝波乱の出馬〟熱心な自民党支持層が最も推す存在「日本初の女性宰相」に期待

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月22日 11時34分

ただ、産経新聞グループのマーケティング会社「産経リサーチ&データ」が行った「総裁選で誰が選ばれてほしいか」を問う調査(19~21日実施)では、高市氏は35・9%で1位だった。

「旧派閥の力学」「キングメーカー対決」で先の見えない戦い

ベテラン議員は「岸田内閣の支持率が危険水域に沈み込んだのは、『政治とカネ』の問題をはじめ、不祥事に対する岸田首相のガバナンスを欠いた場当たり的な対応に国民が激怒したからだ。加えて、安倍、菅義偉両政権を支えた岩盤保守層は、岸田政権の拙速なLGBT法の法制化や、米国には従順で、中国にも毅然(きぜん)と対峙できない岸田外交に辟易(へきえき)していた。世論は『党刷新』に加え、筋の通った政策論と、それを実現する政権運営力を切望している」と語る。

高市氏は、経済安保の推進に加え、憲法改正に強い意欲を示し、安定的な皇位継承のあり方をめぐっては「(戦後に皇籍を離脱した)旧宮家の皇籍復帰がいい」と語っている。経済・財政政策では、「必要なところに的確に投資し、税収で戻ってくるかたちをつくる」と述べ、積極財政派としてプライマリーバランス黒字化に固執する財務省などにクギを刺している。

総裁選は、現職の岸田首相が不出馬を表明し、10人以上が出馬を目指す大乱戦だ。主流派の麻生太郎党副総裁と、非主流派の菅義偉前首相の「キングメーカー対決」も過熱しており、「支援者や推薦人の激しい引きはがしも起きている」(中堅議員)という。

鈴木哲夫氏「永田町の論理と世論の乖離」

総裁選を統括する選挙管理委員会をめぐっても、岸田首相が、推薦人になれない選管委メンバーに旧岸田派を1人も選出しない一方、高市氏の推薦人と見込まれた議員が複数選出され、高市氏周辺が「出馬封じ」と激怒する場面もあった。

ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「自民党で『保守派』を代表するのは高市氏だ。国家観も明示している。賢明な国民は40代候補の出馬表明を受けた、『世代交代』の争点化を選挙目当てのパフォーマンスと感じている。その怒りは政策の迷走やガバナンス崩壊など、より本質的な責任放棄への怒りだ。総裁選の駆け引きを見ると、永田町の論理と世論の乖離(かいり)はさらに進んでいるように感じる。自民党は、支持の3割程度を占める『岩盤保守』の呼び戻しもカギだ。高市氏が総裁選でいかに戦うかに注目されるのは確かだ」と語る。

「強い日本をつくることに全力を尽くす。それが、安倍元首相への一番の恩返し」と語る高市氏。岩盤保守層の支持を受けて、局面を打開できるか。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください