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うまちゃんの財ザク! 9月は円高メリット企業に注目 小売り関連では海外からの商品の仕入れコスト減少の期待から連日で年初来高値を更新の「ワークマン」など

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月6日 11時0分

経済アナリストの馬渕磨理子さん(夕刊フジ)

送電網の増強で東京電力HDが好調

9月17~18日の米国連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げがほぼ確実視されているため、円高メリット企業に注目が集まっています。食品(輸入)、外食、旅行、商社(衣料・食品輸入)、電力・ガス、紙パルプ、小売、水産、航空、繊維、石油・石炭、倉庫・運輸などが物色対象になります。

エイチ・アイ・エス、近畿ツーリストを傘下に持つKNT―CTホールディングスなどの旅行関連は、円安が続いて海外旅行に行けなかった人が動き出すことで、株価も動きます。

小売の円高メリットということでは、作業服大手のワークマンが海外からの商品の仕入れコスト減少の期待から連日で年初来高値を更新しました。しまむらも8月度の既存店売上高が前年同月比5・5%増と10カ月連続で前年実績を上回っています。このコーナーではおなじみのニトリも好調。9月は円高の恩恵を受ける企業をいろいろ探す月になりそうです。

あと電力では、「半導体工場やデータセンターの増加を背景に、2027年度までに送電網の増強に4700億円を投じて大型変電所を新増設する」と報じられた東京電力ホールディングスも好調。

それにからんで、電線のSWCCや古河電気工業、フジクラ、そして電力設備関連を手掛ける関電工やETSホールディングス、ダイヘンや東光高岳も動いています。

もうひとつ、東証を傘下に持つ日本取引所グループ(JPX)が東証プライム市場上場のトップ企業150の銘柄で構成する「JPXプライム150指数」の定期入れ替えを発表、トヨタ自動車や三菱商事など20銘柄を新たに追加しました。

JPXプライム150指数は、資本収益性と市場評価の2つの観点から、ROE(自己資本利益率)が高い企業やPBR(株価純資産倍率)が良好な企業を選定。日本版S&P500とも言われています。

トヨタやソフトバンクグループは6月末時点のPBRが1倍超となったため、採用されました。寿スピリッツ、ラクス、ビジョナル、関西ペイントなども新規に採用。こういった銘柄も、引き続き注目です。

今回追加されたアシックスは、SMBC日興証券が目標株価を引き上げたうえ、「グラブやバットなど野球用品の販売を2025年9月で終了する」と報じられて続伸。野球用品事業は儲けが低く、収益改善につながる期待から買われました。

■おまけのひと言

「この8月、沖縄県と私の故郷の滋賀県に米国系大型スーパーのコストコがオープンしました。どちらも開店前から行列ができて大盛況。地域経済の浮揚も期待できます。近隣の時給も上がります」

【財ザク!】「貯蓄から投資へ」と提言する政府。その投資で少しでも財産アップを達成するために「うまちゃん」が有益な情報をザクザクとお届けします。

■馬渕磨理子(まぶち・まりこ) 経済アナリスト。日本金融経済研究所代表理事。イー・ギャランティ社外取締役。愛称・うまちゃん。1984年生まれ。滋賀県出身。同志社大学法学部卒、京都大学公共政策大学院修士課程修了。大学時代はミス同志社。『LiveNewsα』(フジテレビ系)など出演番組多数。新刊『収入10倍アップ超速仕事術』(PHP研究所)が話題。

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