エンタなう TikTokライブで恋愛ソングが人気、顔出しなし「みさき」の素顔 ポニーテールがよく似合うかわいらしいお嬢さんだった

ライブでは素顔のみさき。メディアでお見せできるのはここまで（夕刊フジ）

配信からブレークしたアーティストで〝顔出しNG〟が増えている。先入観抜きの音で勝負したい人、個人情報を晒されたくない人など理由はさまざま。昨年の紅白で影絵風の演出で歌ったAdoや、「晩餐歌」がストリーミング再生3億回を突破した16歳のシンガー・ソングライターtuki．も素顔を出さない。

2019年10月にTikTokで初投稿した動画がバズり、以来、弾き語り系クリエイターとして注目のみさき（21）もそんな1人。64万人超のフォロワーに支持される佐賀県出身の次世代恋愛ソングのシンガー・ソングライターだ。

今月4日、東京・渋谷CLUB　QUATTROで開かれた「みさきワンマンライブ〝Chaleur〟」を観た。Chaleur（シャルール）はフランス語で「ぬくもり」。その通りに温かみがあって少し気だるく、吐息に切なさが溶け合った語尾が後を引く。そして、ライブでは、ネットでは見せない素顔のまま歌っていた。ポニーテールがよく似合う、かわいらしいお嬢さんだ。

アンコール含め16曲。配信の新曲「もし明日が来ないとしたら」が印象に残った。「いま、ライブにいっしょに来ている大切な人も、明日どうなっているかわからない。そう思って、ありがとう、とか愛しているとか、もっと言い合おうよ」と呼びかけた。コロナ禍を経た今がにじむ。

まず、声から好きになってもらって、ライブで〝顔出し〟というスタイルにも好感が持てた。（中本裕己）