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総裁選「気持ちは常に持っている」小林鷹之前経済安保相インタビュー 財務官僚出身ながら政策は〝積極派〟のぞかせた父親の顔

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月26日 15時5分

総裁選や経済政策、憲法改正などについて語った小林氏=25日、国会内(夕刊フジ)

岸田文雄内閣や自民党の支持率が低迷するなか、9月の総裁選では党刷新の担い手として若手待望論も高まっている。「ホープ」と目される小林鷹之前経済安保相(49、衆院千葉2区)が25日、夕刊フジのインタビューに応じ、総裁選について「気持ちは常に持っている」と述べた。財務官僚出身の小林氏だが、財政健全化を優先する〝緊縮派〟ではないとし、今は財政出動によって民間投資を喚起すべきときだと強調した。 (海野慎介)

小林氏は千葉県市川市出身で、東大法学部卒業後の1999年に大蔵省(現財務省)に入省した。ハーバード大ケネディ行政大学院、在米日本大使館出向などを経て、自民党が政権を奪還した2012年の衆院選で初当選し、現在4期目だ。

自民党は政治資金問題などで低迷する党勢の回復が大きな課題となる。

小林氏は「信頼の回復は一朝一夕にできるものではない。仮に党の顔、リーダーが変わったとしてもイメージが一気に変わるものでもない。改正された政治資金規正法を順守し、国民の理解が十分に得られるよう、何ができるか知恵を出し合って不断の見直しをしていくべきだ」との認識を示す。

一方、派閥解消については「事の本質はルールを守らなかったことにある。派閥の悪弊は改めるべきだが、権力を健全な形で分散させる一定の役割もある。今後のガバナンスの議論を尽くした上で、解消するのが本来の筋だったと思う」と語った。

「人間は過ちを犯しうるということが出発点にある。自分の限られた知性、理性に依存するのではなく、先人が試行錯誤の上でつくり上げ、時代の風雪に耐えて残ってきた伝統、文化、慣習を尊重しながら国家運営をするのが保守の思想だ」と信条を語る。

尊敬する政治家は、初当選間もないころに会ったという中曽根康弘元首相だという。「現職ではなかったがオーラがあった。『私の体の中には国家がある』という名言がある。今を生きる人、国をつくった先人、未来を担う世代などすべての日本国民の命や暮らしなどの国の命運を背負って、米国、中国、欧州など各国リーダーと対峙(たいじ)していくのが国のリーダーの役割だ」と話す。

憲法改正についても「国の背骨なので日本国民の意志でしっかり変えていく。国民投票で判断していただく材料を提供し、発議の機会をつくるのが今やるべき重要なことだ」と力説する。

財務省出身者や財務省に近い政治家は、財政健全化を重視することが多い。小林氏に経済政策の姿勢を聞くと、「『経済は財政に優先する』ことを明確にしておきたい。経済成長は技術力や防衛力を向上させる。それを裏付けに外交力も強まり、国益にかなうルール形成も可能になる。今はブレーキを踏むときではなく、財政出動で民間企業が投資し、国民の所得が増えて消費するといった循環になるようにする必要がある」と語った。

総裁選への思いについて聞くと、小林氏は「国政を志したときからいつかは国のかじ取りを担っていくという覚悟を持ち、研鑽(けんさん)を積んできている。気持ちは常に持っているし、政治家としての力を少しでも高めていく」と述べるにとどめた。

プライベートの楽しみは娘と過ごすことだというが、「思春期を迎えて離れがちになり、さびしさがある」と父親の顔をのぞかせた。

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