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元文春エース記者 竜太郎が見た! 〝旧ジャニ〟スタート社とNHK、交渉決裂の真相 紅白歌合戦に不出場 〝大物サプライズ〟はドリカムとB’zか

zakzak by夕刊フジ / 2024年11月26日 6時30分

初出場組は会見に臨んだ(夕刊フジ)

11月19日、「第75回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が発表された。まず注目されたのが、スタート・エンターテイメント社(旧ジャニーズ事務所)のタレントが昨年に続き2年連続で選ばれなかったことだ。NHKはジャニー喜多川氏(故人)の性加害問題を受け、同社タレントの起用を見送る方針を貫いてきたが、10月になって稲葉延雄会長が起用再開を発表したところだった。

「スタート社のいま飛ぶ鳥を落とす勢いのタレントといえばSnow ManとSixTONES。NHKの報道局はジャニーズ問題に重きを置いて、起用しない方針を支持していましたが、芸能畑はまったく感覚が別物。『なんでうちはあんな処分をしたんだ』と不満を口にする人もいた。紅白担当者は〝目玉〟となるこの2組を出場させるべく、夏以降スタート社と交渉を続けていた」(NHK関係者)

もともとNHKと旧ジャニーズはべったりの関係。世間の風向きを見ながら水面下で動いていたが、「交渉のしたたかさでは、芸能事務所のほうが格段に上手。足元を見られプラス2組という条件を出されていたようです」(同前)。

そんな折、報道局が制作したジャニー氏の実像を調査した「NHKスペシャル」が放送された。スタート社側はこれまでどれだけNHKに貢献してきたかという意識が強くあり、その不信感もあって交渉は決裂したのだという。

「昨年の紅白は2部制になった1989年以降、歴代最低視聴率を記録していますが、これは娯楽の多様化などによるテレビ離れが原因で、スタート社のタレントが出なかったからそうなったと考えるのは浅はかな分析。紅組と白組の対決というのも陳腐化していますし、氷川きよしのような特別枠が年々増えている。また視聴率うんぬんよりも、視聴者は特定の芸能事務所との癒着に反発を感じる傾向にあります」(放送担当記者)

今年はCreepy NutsやME:Iなど初出場が10組。またあいみょんやVaundyなど人気タレントも多数出場。50代以上のNHKコアファンを意識したのかTHE ALFEEやGLAY、イルカ、高橋真梨子が返り咲きを果たした。そして、本番当日が近づくにつれ明かされるであろう〝大物サプライズ〟はいったい誰か。

〝大物サプライズ〟はドリカムとB’zか

「大胆予想すればDREAMS COME TRUEとB'zです。今年35周年のドリカムは吉田美和の地元である北海道池田町でイベントを開催。その模様はNHK『SONGS』で特集されました。同番組はB'zの松本孝弘も今年の夏にフィーチャーしているので、その縁次第では可能性もゼロではない」(同前)

万が一そうなれば、至極豪華な顔ぶれ。〝旧ジャニロス〟も吹き飛ぶかもしれない。

■中村竜太郎(なかむら・りゅうたろう) ジャーナリスト。1964年1月19日生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から文藝春秋「週刊文春」編集部で勤務。NHKプロデューサーの巨額横領事件やASKAの薬物疑惑など数多くのスクープを飛ばし、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の大賞受賞は3回と歴代最多。2014年末に独立。16年に著書「スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ」(文藝春秋)を出版。現在、「news イット!」(フジテレビ系)の金曜コメンテーターとして出演中。

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