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経営者目線 65歳は「ワタミ1兆円」へのスタートライン!! 日経平均2万円割れもある

zakzak by夕刊フジ / 2024年10月9日 15時30分

今年もワタミ社員に祝ってもらった=4日(夕刊フジ)

10月5日に65歳の誕生日を迎えた。しかし、ワタミが創業40年なので、私もまだ「40歳」という感覚に近い。ここから20年が勝負だと思っている。

今強く意識しているのはケンタッキー・フライド・チキンの創業者として知られるカーネル・サンダースだ。65歳で起業し、ケンタッキーを世界的企業へと成長させた。

伝記を読み返すと、もともと「サンダース・カフェ」という店を開いていたが、店の前の道路事情が変更され、車がまったく通らなくなり倒産の危機を迎える。当時、年金は105ドル、現在のレートでいえばたった1万円程度にすぎず、これでは生活できないとカフェで人気のあったメニューのフライドチキンのパウダーを持って、車で寝泊まりをしながら、さまざまな店舗に『1個売れたら何セントでいい』と売り込みをかけた。これがケンタッキーのフランチャイズビジネスの原点になる。

まさにハングリー精神だ。私も10歳で母が他界し、翌年父が会社を清算するという壮絶な幼少期を過ごし、人生の背骨にハングリー精神がある。生涯その精神を忘れずに、これまで育ててきた、自然エネルギーを活用した「循環型6次産業モデル」であるワタミモデルを、社会を良くするために広げていきたいと思っている。

今の時点では、売り上げ1000億円に達していない企業が「モデル」といっても誰も相手にしてくれないかもしれない。1兆円まで成長させれば、世間は一つのビジネスモデルとして認めてくれる。65歳からが経営者人生の本番、スタートラインに立ったと思っている。65歳はゴールでなくスタート、この姿勢が同世代へのエールになればいい。近日、その象徴となる大きな記者発表を行う予定だ。

さて、石破茂新総裁が誕生して最初の取引となった9月30日の東京株式市場の日経平均株価は1910円01銭安で、節目の3万8000円を割り込んだ。市場では〝石破ショック〟と呼ばれている。

ニッポン放送の番組で、投資歴53年で77歳のさわかみ投信創業者、澤上篤人さんと対談した。『大波乱相場、お金はこうして守れ!』(SB新書)を出版した澤上さんは誰が首相になってもリーマン・ショック以上の大暴落が今後起きるという。

先進国で長年これだけのバラマキが行われ、大暴落なしではそれは乗り切れないと断言する。目安は日経平均2万円割れという。さらに澤上さんは「為替ほど難しいものはない」ともいう。「1億2000万人の日本人は、円を中心に考えるが、日本以外の79億の人たちはどうでもいい。円を買ってもうかると思えば買うし、売ってもうかると思えば売る。79億人が(円の売りか買いに)動いた瞬間に方向が変わる」という。

『79対1』の視点で為替相場を見るのは面白い。いずれにしろ円安、大暴落は避けられないというのが私の変わらぬ見立てだ。しかし、カーネル・サンダースは「変化対応」で人生を大きく飛躍させた。私もワタミもそうありたい。

(ワタミ代表取締役会長兼社長CEO)

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