エンタなう 東北の港町で無念の死をとげた人々の優しいメッセージ 冒頭、スクリーンいっぱいに迫り来る津波 あれから10年…映画「最後の乗客」
zakzak by夕刊フジ / 2024年10月14日 10時0分
冒頭、スクリーンいっぱいに迫り来る津波。あれから10年。とある東北の港町で、深夜のタクシーに偶然乗り合わせた客たちが、目的地で思いも寄らない行動をとる。映画「最後の乗客」(順次公開中)は、55分の上映時間に、驚きと切なさ、人の温かさが一気に押し寄せる。
終電の出た駅のロータリー。タクシーが数台、客待ちで駐車している。タクシードライバーの遠藤と竹ちゃんは、駅から出てくる帰宅客を眺め、最近、仲間内で噂になっている話をしていた。
「夜遅く浜街道流してっと、若い大学生くらいの子がポツンと立ってるんだって…」。竹ちゃんの話を一笑に付した遠藤だが、ひとりハンドルを握り、閑散とした夜の住宅街で、手をあげる若い女性を乗せる。女性はサングラスにマスク姿で寡黙だった。走らせると、荒れ果てた路上に突然、小さな女の子と母親の2人連れが現れる。3人と〝秘密〟を乗せたタクシーが行く先で、それぞれの意外な立場が明かされてゆく。
映画・舞台化された山田太一の小説『異人たちとの夏』をほうふつさせ、無念の死をとげた人々が今を生きる人の背中を優しく押してくれる。
ドライバー役は、奇跡の自主映画として現在ヒット中の「侍タイムスリッパー」でも話題の冨家ノリマサ。若い女性を演じるのは、元AKB48で仙台出身の岩田華怜。ニューヨーク在住の堀江貴監督が故郷・仙台への思いを震災を体験していない者の視点で描く。(中本裕己)
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