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ニュースの核心 経験不足の〝最有力候補〟に総理の重責務まるか 小泉進次郎氏が総裁選出馬を正式表明 「どれほど有能な側近で周囲を固められるか」が鍵

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月6日 11時53分

武田良太氏(夕刊フジ)

自民党の小泉進次郎元環境相(43)は6日、東京都内で記者会見し、党総裁選(12日告示、27日投開票)への立候補を正式表明する。これまで、派閥裏金事件を受けた「党改革」や、党是である「憲法改正」への見解は一部披露されたが、「選択的夫婦別姓制度の導入賛成」など、岸田文雄政権で離脱した「岩盤保守層」が警戒しそうな一面もある。知名度の高さから最有力候補といわれるものの、小泉氏には重要閣僚や党4役の経験はない。中国やロシア、北朝鮮が軍事的威嚇を繰り返すなか、冷酷かつ狡猾な独裁者を含む世界各国のリーダーらを相手に、日本のかじ取りを任せられるのか。ジャーナリストの長谷川幸洋氏は、小泉氏の「経験不足」「力不足」に迫った。

自民党総裁選は「小泉進次郎氏が最有力」との見方が広がっている。だが「小泉氏に内閣総理大臣の重責が務まるのか?」という懸念があるのも確かだ。小泉政権が誕生するなら、まずは「どれほど有能な側近たちで周囲を固められるか」が鍵を握る。

各種世論調査では、小泉氏と石破茂元幹事長(67)、高市早苗経済安保相(63)らが、「総裁にふさわしい人」の上位を占めている。中でも、「小泉氏が頭一つ抜け出た」とみられるのは、個人的人気もさることながら、菅義偉前首相や二階派の事務総長だった武田良太元総務相らが支持しているからだ。

すでに、「地方票は100票前後、国会議員票も菅、武田両氏だけで70~80票を固めた」という見方もある。「国会議員に人気がない」と言われる石破氏や高市氏が追いつくのは、なかなか難しいかもしれない。

最大の不安材料は本人だ。

小泉氏は環境相時代に「スーパーのレジ袋有料化」の旗振り役になったが、後に「有料化で環境問題が解決するわけではない」と認めるなど、迷走気味だった。発言も「意味不明なポエム」「進次郎構文」などと揶揄(やゆ)されている。

かといって、いまさら「総理の勉強」をする時間はない。となれば、脇をどれだけ固められるか、が重要になる。当然、菅、武田両氏の役割が重くなるが、とりわけ菅氏だ。

菅氏は安倍晋三政権の官房長官として、霞が関ににらみを利かせた。その威光は、いまも衰えていない。

小泉政権になれば、閣僚や自民党役員の重要ポストはもちろん、最側近の首相秘書官人事でも、菅氏の意向が反映されるだろう。それは当然、政策にも影響が及ぶ。

例えば、本紙コラムニストの高橋洋一氏(元内閣参事官)だ。

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