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ニュースの核心 経験不足の〝最有力候補〟に総理の重責務まるか 小泉進次郎氏が総裁選出馬を正式表明 「どれほど有能な側近で周囲を固められるか」が鍵

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月6日 11時53分

私は近くで見聞きしていたので、良く知っているが、高橋氏は安倍、菅政権で「首相の知恵袋」として大きな役割を担った。小泉政権でも、菅氏を通じて同じような役割を担うかもしれない。

それでも、来年の通常国会が始まれば、小泉氏が答弁する場面は避けられない。もしも野田佳彦元首相のような弁論巧者が立憲民主党の代表になれば、いくら側近が優秀でも、窮地に追い込まれる場面もあるだろう。

外交も不安材料だ。ここは、十分な経験を積んだベテランを外相と首相補佐官などに起用して、彼らを軸に外交を展開するほかないだろう。

小泉氏が切り抜けられるとすれば、父親の純一郎元首相のように開き直れるかどうか、ではないか。元首相はかつて国会で自身の年金加入歴を問われて、「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろだ」などと答弁し、野党の追及をかわした。

元首相は自分が理解できたことだけを語って、理解できないことは言わなかった。高橋氏によれば、本質を見極める直感力もあった。進次郎氏に、それがあるかどうか。

来年夏の参院選を控えて、国会で立ち往生するようなら、再び政局が流動化する展開も十分にあり得る。

小泉氏の勝利は確実でもない。麻生太郎副総裁はライバルの菅氏が権勢を振るう政権の誕生を阻止するために、高市氏に肩入れする可能性もある。麻生氏とすれば、安倍氏が推した高市氏を支持するのは、毛嫌いしている石破氏の決選投票進出を阻止し、かつ「安倍政治を継承する」という大義名分にもなる。

総裁選の行方は、まだ予断を許さない。

■長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ) ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革会議委員などの公職も務めた。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア―本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。ユーチューブで「長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャンネル」配信中。

【自民党総裁選に出馬意欲を示している議員】

青山繁晴参院議員(72)

石破茂元幹事長(67)

加藤勝信元官房長官(68)

上川陽子外相(71)

小泉進次郎元環境相(43)

河野太郎デジタル相(61)

小林鷹之前経済安保相(49)

斎藤健経産相(65)

高市早苗経済安保相(63)

野田聖子元総務相(64)

林芳正官房長官(63)

茂木敏充幹事長(68)

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