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都知事選、有力候補が抱える〝アキレス腱〟 小池氏「学歴」 蓮舫氏「共産党の応援」 石丸氏「投げ出し」 田母神氏「過去に公選法違反」

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月13日 15時30分

立憲民主党を離党した蓮舫氏=12日(夕刊フジ)

東京都の小池百合子知事(71)は12日、任期満了に伴う都知事選(20日告示、7月7日投開票)への立候補を表明した。3選を目指す小池氏と、立憲民主党を離党した蓮舫参院議員(56)、広島県安芸高田市長を辞職した石丸伸二氏(41)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)らを軸とした選挙戦が予想される。それぞれが、これまでのキャリアで培った強みを持ち、熱烈な支持基盤を誇っている。一方で、対立陣営に追及されそうな〝アキレス腱(けん)〟も抱える。「七夕の首都決戦」の行方に迫った。

「都政に文字通り全身全霊をかけて取り組み続けた」「少子高齢化、人口減少、自然災害、世界的に大きく後れを取る女性活躍など、総力を挙げて取り組むべき課題がいまだ山積している」「バージョンアップした東京大改革3・0を進めてまいりたい」

小池氏は都議会最終日の12日、出馬の意思をこう表明した。

40人以上が出馬の意向を示している首都決戦だが、小池氏には2期8年知事を務め、新型コロナ対策や、東京オリンピック・パラリンピックを開催した実績と経験がある。過去の都知事選でも、現職が出馬して敗れた例はない。

盤石に見える小池氏に影を落とすのが「学歴疑惑」だ。元側近で弁護士の小島敏郎氏は「カイロ大学卒業の実態を示す証拠はない」と主張、小池氏は「大学が卒業を認めている」と証拠を示して疑惑を否定している。

支援候補の敗北と、自民党との距離も懸念材料だ。

小池氏は自民、公明両党と組まずに4月の目黒区長選、衆院東京15区補選で支援候補が連敗した。今回、自民党は10日、都連の会合で小池氏支援を決めたが、岸田文雄内閣や自民党の支持率は低迷している。自民党の支援候補も連敗している。

今回の都知事選で、小池氏は無所属で出馬し、政党の推薦や支持を受けない方向で、自民党は〝ステルス支援〟となりそうだ。

これに対し、蓮舫氏は12日、立憲民主党への離党届提出後、都知事選について「挑戦者の立場で、思い新たに臨みたい。党派を超えて背中を支えてほしい」と述べた。出馬表明時には「自民党政治の延命に手を貸す小池都政をリセットする」と語っており、小池氏と自民党をワンセットで攻撃する構えだ。

ただ、蓮舫氏にも「二重国籍」問題が影を落とす。2016年の民進党(当時)代表選の際に発覚した。17歳の時に日本国籍を取得していたが、台湾籍は除籍されておらず、国籍法で定められた「国籍選択」も行われていなかった。台湾籍を離脱したのは16年9月。経緯の説明が二転三転したことも批判された。

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